17. 娘の友達は俺が好き?
ガチャ
『や、やっと出たぁ!!』
携帯に出ると、
「なに? どうしたの?」
『こ、
『
「……」
『ぐすっ……』
めちゃくちゃしょうもなかった……。
しかもそんなことで泣きそうになってるし。
「切っていい?」
『ま、待ってよ! あなたなら
だから
『はっ! ま、まさか!』
『まさか一緒にいるんじゃないでしょうねーーーー!』
携帯を通して、
うるせぇえええ!
鼓膜にダイレクトアタックはマジでやめろ!
「んぅ……。今、女の子の声がしたけど」
あっ、
「ん? 女の子?」
「ちょっとー!
『あ゛ーーーー!! この声は
だぁああああ! 二人でいっぺんに喋るな!
「な、なんで
いや普通に話すだろ。
「私の知らない子だよね。どこの誰?」
いやお前の友達なんだわ。
「はぁ……
「
そう言って
『
「ど、どうしたの?」
『あんなにメッセージ送ったのに全然返信をしてくれないんだもん』
「ご、ごめん。今日は
微塵も掃除してねーよ。嘘つくな。
『な、なんで
「だって
『じゃ、じゃあ私も行く!!』
※※※
少しすると
むすくれる
何故かいらついている
流れる重苦しい空気。
ここは地獄か? 自分の家なのに。
「へぇ~、随分いい身分じゃないかしら。うちの
「お前は
うちの部分に引っかかって、
どうもこいつと話していると、同世代らしく振る舞ってしまうなぁ……。
「
「どうしたの
“
お姉さんぶりたいのか、それとも仲良しっぽくしたいのかさっぱりだ。
「ううん、何でもない……」
「
とりあえず
作業していれば、この重苦しい空気も少しは緩和されるだろう。
「うん!」
「
何故か
※※※
「
「う、うん」
そ、そこまでは頼んでいないんだけど……。
「油汚れがひどいのは後回しにして――」
それにしても意外だ。
「あっ、
けど、めちゃくちゃ口うるさい……。
「うぅ……うぅ……、
可哀想になってきた。
人んちの家事で、なんやかんや言われるとは
「
「ううん、いいの。
「甘やかさないでよ。今、
「……」
なんという上から目線!
確かに
「ごめんな
「ううん、大丈夫。ぐすん」
頑張れ
お父さんが全力で見守っているからな……!
「よし! じゃあ次は――」
「……」
なんやねんこいつ!
そんなに
「わ、私! やっぱり
「ど、どうしたの?
その様子に
「こ、
娘が友達にとんでもないことを聞いていた。
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