第2話 生きる希望が消えた

 私、つみき。


 私には五つ離れた妹がいる。


 その子はなぎ。


 私の家族はなぎだけ。


 母は私が7歳の時不自然な死を遂げた。


 父は母が亡くなった翌年に自ら命を絶った。


 私は8歳、なぎは3歳で両親を失った。


 そして、今私は22歳。


 ここまで成長できたのは父が死んだ日に父のお姉さん夫婦が引き取ってくれたおかげ。


 幸せだった。


 って信じていた。


 でも、私はあの日から生きる希望が無くなっていたみたい。


 それに今夜気付いてしまった。


 こんな町なんてさっさと出ていけば良かったんだ。


 ばか。


 

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