野望と願い渦巻く闇の王国に邪神立つ

人間に仇なす種族を纏める天魔外道、13天。
彼らが最終兵器の燃料として神を使い潰すというゼノギアスな発想で儀式を執り行うことから物語は始まる。

文章力が良いことを除けば、初めての感想は流行りの異世界転生物ってところでした。
4話まではね。
この作品の真価は脇役視点のエピソードにあります。
ありふれたエルフやら魔族やらじゃなく独自の世界観がよく練られていて、
それぞれの過去と思いを持つキャラクターたちの魅力が生きてる。

スーパーソルジャーが量産されている闇の王国を舞台に、
超人と魔人が激突し、矜持と狂気が鬩ぎ会う。
通りすがりの(元兵士の)爺さんが(元戦巫女の)婆さんとともに秘密結社の副首領に戦いを挑むとか、こんな熱い展開はなかなか読めない。

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邪神さまがみてる