第2話

私は今、悩んでいることがある。


「ねぇー聞いてよ〜シュウ陛下ったらね?また私に無理難題を押しつけてくるんだよ〜もう嫌になっちゃう!パワハラってやつぅ?」


私はとある堕天使の女の子に愚痴をこぼされていた。私が悩んでいることというのがその彼女のことであり、彼女はまるで小悪魔のような声と顔で私の耳元で愚痴を言ってくる。


「ん?どうしたの?ルシファー様?」


堕天使の女の子が私の顔を覗き込んでくるが、私は彼女の美しい顔を見て赤面する。


「あ、あぁいやなんでもないわ……。ただちょっと考え事してて……」

「何考えてたの〜?もしかして私のこととか?」

そう言って堕天使の女の子は私に顔を近づけてくる。その瞬間、私の顔はさらに真っ赤に染まった。

「そっそんな事ないわよ!(いや、あなたなら全然オッケーなんだけども!)」

私が顔を真っ赤にして彼女から目を逸らすと、彼女は頬を膨らませた。

「え〜?ルシファー様ってば顔が真っ赤だよ〜?」

「そ、それはあなたが近いからよ!(何この子可愛すぎるんですけど!?)」

私がさらに顔を赤くしていると、彼女は今度は私に抱き着いてくる。

「ちょ、ちょっと!?」

私は突然の彼女の行動に思わず声を出してしまう。そんな彼女に私の理性は崩壊寸前だった。

(だめ、誇張した沢尻エリカみたいになる!)

私は心でそう叫んでいたが、彼女は私に抱き着いたまま離れようとはしない。むしろその豊満な胸に私を抱きしめている。

(や、柔らかい……!)

あまりの柔らかさに私は鼻血が出そうになるがなんとか堪える。そんな私を他所に彼女は口を開いた。

「ねぇ〜ルシファー様?今夜一緒にご飯食べない?」

「い、一緒に食事?あなたとか?」

私が聞き返すと、彼女は嬉しそうな顔をする。

「うんっ!だめ……かな?」

「べ、別にだめじゃないけど……」

私がそう言うと彼女は嬉しそうに微笑んで私にキスをした。

(えっ!?これってまさかのOKってこと!?)

私は心の中でガッツポーズをした。しかしそんな私の気持ちを裏切るかのように、彼女は私から唇を離した。そして照れたような表情を浮かべながら呟く。

「へ、変な事言ってごめん……じゃあまたね!」

そう言ってその場を走り去っていく堕天使の少女だが、私はそんな彼女の後ろ姿を見て唖然とするのだった……。

to be continued……

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ルシファーの日常 @Tsubaki525525

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