巨根と巨根ゴブリン

町に戻ったブサメンとエメリアちゃんは早速冒険者ギルドへ依頼完了の報告へ向かった。


その道中も冒険者らしき人たちが外に向かって走っていってる様子を何度か見かけた。


やっぱ剣とか防具とか持った方がいいのかな。依頼の幅が広がるってのはそれだけ生活が安定しやすくなるだろうしなぁ。

こうやって考えるのは何も俺が真面目に働きたいからではない。エメリアちゃんとセックスしてその後結婚した後の事を考えたら蓄えが多くあったほうがいいからと思ったからだ。

そもそも魔物を倒すとか怖いし。

エメリアちゃんとセックスできればそれでいいし。


二人でハーブティー専門店とかカフェとかいいよな。

お客さんがいないときに店内でセックスするとか最高に興奮する。店の備品を壊してしまい、店長に脅されて性奴隷と化したバイトの女店員、そういう同人誌、大好物だった。お客さんに話しかけられながらカウンターの下でフェラされたい願望を持ってる男って少なくないと思う。


ギルドに到着してクレアに依頼完了の報告をする。


「あら、意外に早かったわね。これを探すのに手間取ってその日のうちに終わらないって人も少なくないのよ?」


「エメリアさんの知識のおかげですよ。私なんてエメリアさんについていって草を引っこ抜いたくらいの認識ですからね。」


「へぇ~、本当に抜いたのは草だけなのかしら。色々とヌいてきたんじゃない?」


ニヤニヤしながらクレアが俺の方を見る。いや、これ俺じゃなくてちんこみてるわ。クレアちゃんの下ネタがちょっとクセになってきてるな。ちんこ見られながらセクハラ発言をしてブサメンはなんとなくSMクラブの言葉責めってこんな感じなのかなと考えてしまう。行ったことないから全然わかんないんだけど。


エメリアちゃんにはそのセクハラ発言の意味が分からないようで頭上にはてなマークが浮いてる。


クレアの下品な目線とエメリアちゃんの純真無垢な目線がこのブサメンに来ていると思うと下半身に血が巡ってくるな。


って言うかこの世界、セクハラとかコンプライアンスとかどうなってんだろ。前の世界にいたころは会社で毎年四月にコンプライアンス研修を行っていたのだが近年は毎年項目が増えている気がしていた。直近だとLGBTへの理解がどうとか性自認がどうとか、最終的には性別の数は二つに限らないとか言い出しててそこらへんでもう考えるのをやめた。

ちんことまんこ以外にどんな性器があるのだろうか。

アナルとか口も性器と言ってしまえばわからなくもないが俺の知らない人間の器官が

あるのだろうか。実際に自身の性器くらいしか拝むことがない童貞にはわからない。


新卒のある女性社員の目つきを見て「あの視線はもはや性器だな。」とつぶやいていた同期の金子君は翌日から会社で見なくなったけど元気にしているのだろうか。


「残念ながら薬草とハーブしか抜いてないですね。それよりなにやら町の外が騒がしいように思ったのですが何かあったのですか?」


エメリアちゃんの手前、これ以上のセクハラ会話を続けるのは良くない気がして話を強引に変えてみた。


「それがさぁ、今朝近衛騎士様がいらっしゃってこんな依頼を出して来たのよ。これ、まさか貴方じゃないわよね?」


そこには討伐依頼と書かれたの文書が置かれていた。



「「討伐依頼 ゴブリン 特徴:大イチモツ全裸」」


マジかよ・・・。

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