第69話 国際連盟の盟主【1】
「初にお目にかかる、私はこの世界と次元の違う異世界カンゲイ世界から来た、大女王イノマ・コウシン。隣の女性は藤宮神皇の長女藤宮佳子。皆が気になって居る異形の者は、ウラン鉱石を食べて居たウランとコバルトで元5mの大蜘蛛だ。言って置くが私達は人の姿をして居るが、佳子とアキナ、コズミの三人以外は全員人では無い!」
どの様な認識を大頭領達がしたのか、人外宣言を私がしても取り立てた反応は無かった。
イノマは期待外れだったが、人外宣言を各国首脳陣は神で有ると受け取って居た。
トルコとオランダにベルギーの3国と同盟に関する会合を開いて居ると、ギリシャ、イタリア、ポーランドその他ヨーロッパ各国の代表者が、トルコに集結中との連絡が入った。
トルコから遠く離れたポルトガル、スペイン、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド等の国の代表者がトルコ会場に向かって来ているとか。
逆に無視を決め込んだ国は、イギリス、フランス、ドイツにスイス、ルクセンブルグ、デンマークの6か国のみだった。
要請により2日後、国際連盟の開催式を開く事になった。
※トルコが何故ヨーロッパの代表的立場なのか疑問に思われる方の為に。
平行世界地球ではトルコは、オスマントルコ時代の北アフリカはフランス領に成ったが、植民地を含まなければヨーロッパ最大の国土を誇って居ます。
従ってルーマニアやハンガリー等の国は無く全てトルコです。
食文化発祥はフランス料理、中華料理、トルコ料理が世界三大料理ですが、平行世界地球では中華は存在せずイギリス文化圏、フランスはアフリカ全土を植民地にしている為、繊細な料理文化は発生して居ません、従ってトルコが唯一美食料理のメッカになって居ます。
ジェップ・エルド大頭領は、イノマ・コウシン大女王様を持て成しの為の会議を開き、雑多な意見が飛び交う中空腹を感じ、いつも食べ歩いて居る屋台街を案内する事にした。
「イノマ様皆さん、トルコが誇る食文化の全てがここに凝縮して居ります!」
エルドは代表的料理ケバブから、食べ易さから『シシケバブ』を勧めた。
「ヒツジ肉を調理、焼き肉一般をケバブと呼びます」
「塩コショウのみの味付けの様だが、肉の味との相乗効果か?美味しいですね!」
香辛料の利いたケバブで無く、シンプルな味の『シシ・ケバブ』を初めに選んだエルドは、考えた末の安全な選択が好評だったのに気を良くした。
少し複雑な味だが食べ易さから、ピザの元と言われて居る『ピデ』とレンズ豆のスープ『メルジメッキ・チョルバス』を勧めた。
「イリスが作るピザに似てる」
「イノマ様は、イタリアのピザをご存知でしたか『ピデ』を工夫したのがピザで有ります!」
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