第41話 タヌキ囃子ダンジョン
私達は勝手に手足が動き、踊る様にダンジョンから放出された。
「あれ?面白い!私達がレジスト出来ないって事は、攻撃でも操りでも無かった」
「あの音を聞くと、勝手に踊り出して外に出てた」
「妖怪以外は、弾き出すダンジョン?」
「私達、魔物に人間だから・・・マリン?何で出てきてる?」
「皆が出口に向かうので、付いて来たの」
「マリン、もう一度入って、お米を集めて」
マリンを送り出し、ピーターと対策を練った。
「完全防音の耳栓で、ポンポコタヌキ
「タヌキ
「あの特種な音をそう呼ぶと、データに有ります」
「あの現象にも名前があったのか」
ピーターが耳栓を皆に配って居ると、マリンが出て来た。
「イノマ様、ここから5つ向こうのダンジョンでは、
「半俵とか一俵の意味が分からんが誰が言った?」
「これより大袋無いって聞くと、化けタヌキが教えてくれました」
「妖怪には親切なダンジョンだな」
「イノマ様、キジ族長が言ってました、ダンジョンは妖怪が食に困らない様に、古代神が造られたと」
「そんな便利なダンジョンを、妖怪達なぜ利用せん?」
「出て来る妖怪が異質で気味が悪いからでしょう、私の訪問を喜んで化けタヌキ達進んで中袋を差し出しました」
「マリンは戦わず、アイテムを手に入れたのか!」
「一俵ダンジョンは総大将様が居られて、高難易度ダンジョンだと言ってました」
「マリン!でかした!!最高の情報だ!!」
マリンのお陰で、封印されたダンジョンマスターの居場所が、簡単に判明した。
『急がば回れ』何の対策も無く、サンモト
アイテムは豆類で、普通の豆に黒い豆や小さい
化けタヌキで無いので、耳栓は付けずに居たら『ポンポコドコドン』の音で踊り、外に排出された。
※長い蘊蓄跳ばし読み推奨『百鬼夜行総大将』の正体は?マイナーだ。
山本五郎左衛門(さんもとごろうざえもん)と言う説が最も信憑性がある。
この妖怪は『稲生物怪録』に登場する妖怪で今から江戸中期(1625年)まで遡る。
正体は不明、風貌は三つの目を持つ烏天狗の姿として描かれていることがあるが、自分は天狗の類でも狐狸の類でもないと、本人が語っている。
『稲亭物怪録』平田版での
百鬼夜行の総大将と現在誤認されている『ぬらりひょん』元々のぬらりひょんの伝承は、岡山県と秋田県にあり、岡山県では海坊主の類とされ、秋田県では百鬼夜行のたんなる一員として伝承されている。
どこで誤伝が生じたのか、それは昭和4年に民俗学者:藤沢衛彦が出した「妖怪画談全集 日本篇 上」のぬらりひょんの説明に、まだ宵の口の燈影にぬらりひよんと訪問する怪物の親玉、と言う解説を付けたからとされる。
そして、これらに影響を受けた、水木しげるの作品「ゲゲゲの鬼太郎」で、鬼太郎の宿敵で「総大将」と作中で自称したことがぬらりひょんを総大将とイメージ付けた大きな要因だと思われる。
後続人気マンガ『ぬらりひょんの孫』で、総大将の誤認が決定付けられた。
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