第39話 置いてけダンジョン再び
「あれ?宝石じゃ無い」
「干し肉です、香辛料に浸けて干し肉にした高級品です」
「何か美味しそう、味見しよう!」
干し肉を割いて皆で味見しようとすると。
❮置いてけ~❯
「おっ!やっぱ置いてけダンジョンだったね」
「食べてしまえば消せないだろ!」
声を無視して皆で干し肉の味見した。
「あれ?置いてけダンジョン、麻痺攻撃して来た」
ダンジョン妖精は勿論、私達誰一人こんな弱い麻痺攻撃なんて全く効果無いよ。
「美味しい!!」
「香辛料ダンジョンの香辛料ふんだんに使った様な味だね、旨い!」
「箱全ぶ開けて、収納の腕輪に回収!!」
麻痺攻撃してくるくらいで、この置いてけダンジョンは一味違う。
❮置いてけ~❯❮置いてけ~❯
と言いながら、裸の男が二人襲って来た。
どちらの男も、顔に目も鼻も口も無いつるりとした顔だ。
※本所七不思議『置いてけ堀』は、金縛りやのっぺらぼうとセットになった話が多い。
※のっぺらぼうは有名な妖怪だが、目鼻無しの顔と、目鼻口のない顔ののっぺらぼうが居て、西日本と東北地方に目鼻無しが多く伝わって居る。
『源氏物語』に記載された、
※京都に現れたとされる『ぬっぽり坊主』と言う妖怪が茹で卵の顔で、容姿だけではのっぺらぼうと同じだが、ぬっぽり坊主は肛門の所に一つ目があり、水木先生は『尻目』と紹介されています。
顔無しは弱く簡単に倒せ、短い棒を残して消えた。
「何だろ?この薄汚れた黄色い棒は」
手に持っただけで、喜びが湧いてくる香りがした。
「カレーだ!!」
「うん!カレェゾの匂いだ!」
「龍神も大好き料理!香辛料を全て練り込み牛脂で固めた、カレールウですね!良い物が出ましたね!」
ダンジョン妖精は昔栄えていた龍神の好物だったそうで、カレーを知ってた。
「ピーター、カレーとカレールウは違う物?」
「野菜や肉が煮あがったら、カレールウを入れるだけで出来る優れものです」
「それは凄いな!」
「顔無しもっと大勢出ないかな」
「箱を開けて、旨干し肉を収納のしていれば、また出て来るかも」
「そうだね、旨い干し肉を残して帰る訳に行かんもんね」
引き続き全員で全て回収する勢いで、箱を開けて行った。
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