第34話 一時の平安
「は~あ、恐かった!イノマさんの威圧にはビビった、あの人とは絶対敵対しては成らん!!」
「はい!オリジナルダンジョン妖精の私達をも超越されてた。
真名契約でダンジョン妖精3体の存在を取り込んだ恐ろしいお方でした」
「ベルタ型オリジナルは、我々オリジナルの能力を結集させた完全体です、ベルタ型3体と真名契約されたイノマ様は、神以上の存在に成られた!」
イノマが帰ってくれて、安堵するイリス達だった。
確認の為、無人になった西海岸に帰って来た。
「あっ!奴らが乗って来た船がそのままだ!」
帆船が10艘、西岸壁に接岸されているのに気付いたが、面倒なので放置して置く事にした。
「高圧的言動は、非常に疲れた」
「主様!凄まじい威圧、アルフ妖精を萎縮させてた!」
「そうか?」
「半分とは言え、3人分のダンジョン妖精の存在を取り込んでる主様の本気に抗える者は居ない、神の代行者イリスも萎縮してたぞ」
「そうか・・・疲れたぞ」
オトロシに、続けて西海岸の監視を頼み、メドツ河原にやっと帰れた。
移動はピーターの転移で行き来したが、疲れた。
オボノヤスやキムナイムが寝転んで居る拠点に帰れて、やっと難易度の高い交渉が終った気がした。
そうだった!イリスはイノマ大陸に、ダンジョンが無数に有ると言ってた。
ダンジョンと聞くと、何故かワクワクする!知って居そうな者は・・・!!
「キジムナーのキジ!」
「おりょ?儂の存在に気付いて居ったか?」
感知は出来んが、おそらく様子を見てるとの直感だ、当てずっぽうとも言う。
「キジ、ダンジョンが分かるか?」
「ダンジョン?異形の者の住む洞窟かのぅ?」
「異形の者の住む洞窟は近くに有るか?」
「近くの感覚は分からんが、南北西の山脈何れも無数に有るぞ」
「山脈のどの辺りに有る?」
「案内するが、付いて来れるかのぅ?」
「何処に有るか指差してくれ」
キジは大河の手前北に有る滝の方向を指差した。
「ピーター、
瞬間私は
遅れてキジが転移してきた。
「キジも転移出来たのか?」
「そこのお方と違い、儂らは単身の転移しか出来ん」
「単身でも転移出来るのは凄い事だぞ」
「ほ?悪鬼やメドツは出来んが、オトロシにオボノヤスも転移くらい出来るぞ」
「そうか?で、ダンジョンは何処だ?」
「一番近いのは、そこの滝の裏に有る」
「滝の裏では気付かんな」
「そうでも無いぞ、あそこに見える亀裂に向こうに見える洞窟なども、異形の住まいぞ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます