第23話 馬鹿ゲットだよ!
私達はキジムナーの領地に間借りしている状態のようだ。
キジムナーの家族3人は、私達の様子見に訪れたようでピーターの知識が役立ち、魚の目玉を食べさせると満足してくれた。
私達を友好的存在と思ってくれたようだ。
美味しいお肉の情報をもらい、翌朝南の大川に向かって探索中だ。
原生林の木々には、結構多くの果物が成ってる。
ゴツゴツひび割れた様な黄色い果物や、黄色く細長く曲がった20本程束になった果物?黒い楕円の果物?が豊富に実ってる。
「ここって住易そうな所だね」
「見かけ倒しかも」
しかしこの大陸の広大さを舐めていた。
キジムナーのキジの話でのイメージは、直ぐそこに有るって感じに受け取ったが、既に3日歩いてる。
私達全員歩行速度は速い、時速15~20㎞で500㎞は歩い来た。
「主様、自在車で行きませんか?」
「新大陸を舐めてた、自在車で行こう!」
原生林の上を木に当たらない低空低速飛行「もっと早く自在車に乗れば良かった」
低速と言っても時速100㎞は出ていて、5時間の飛行で一面の草原前方に海と見紛う大河が見えた。
「草原に着陸」
『『『了解!』』』
私達の自在車が突然現れても、逃げるでも無く牛のように太い身体にヘラの様な角の生えた馬面の動物がボンヤリ立っていた。
※又々余談です。
馬鹿、バカと読まないで!
江戸時代に描かれた絵巻物『百物語絵巻』や『化物尽絵巻』に全く同じ姿で描かれて居ますが、どんな化物か紹介は有りません。
詳細不明なので勝手に創作設定しました。
大陸の全種族が暗黙の了解で保護動物としていて、捕獲を禁じて居る普通の野生動物だが、呼吸を忘れて死んだ馬鹿は食用にしても問題にならない。
生物的に呼吸を忘れるとは、名前の通り
狩るより死ぬのを待つ方が楽なので、捕獲しようとしないのが真実のようだ。
「あの
と言ってる目の前で、数頭の馬鹿がバタバタと倒れた。
「狩る必要無しだね」
「アキナ以外は収納してみて」
アキナの収納の腕輪は特製品で、生き物も収納出来るが他の収納の腕輪は生き物以外は収納できる。
収納出来たら死んだ馬鹿と言う訳だ。
「死骸は急いで血抜きしないと、獣臭の不味い肉になる、ピーター何か魔道具無い?」
「有るよ」
「有るんかい!」
「取り合えず大河まで行って、そこで処理する」
自在車に乗り草原を抜けた。
「これは普通に歩いて来たら、海と間違うね」
向こう岸が見えない、湖のような川だった。
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