3章 イノマ大陸
第28話 イノマ大陸北海岸
凄いでしょと言われても、眼下に広がる大密林を見て出た言葉はたった一言だった。
「
この島がどれくらい広いか、高度を上げて行く。
どんどん上げると、北にイリス王国の大陸が見えて来たが、まだ島の全貌は見えて来ない。
「島と思ったが、イリス王国の大陸より大きい?」
《イノマ大陸と呼べば良い》
「ゴン子?それはチョッと厚かましいかな?」
《主様、島や大陸は発見者が勝手に命名、言った者勝ちです》
「ピーター、この大陸のこと知ってた?」
《いえ、データ型オリジナル妖精なら、データバンクに有ったかも知れませんが、僕にはデーターが有りません、でもマリンの言ってた変な生き物の名前位は分かると思います》
更に高度を上げて、カンゲイ世界が丸く見えるようになって初めて大陸の全貌が分かった。
「何ともかんとも、イリス王国大陸小さ!」
イノマ大陸の北に、チョコンと島の様に見えて居るのがイリス大陸だった。
「こんな巨大な大陸、無人のはずが無い、先住民が居るだろうが敵対しないで暮らせたら良いね、北の海岸に着陸する!」
『『『了解!』』』
遠浅海岸に着陸し、車外に出た。
「暑う!!」
南に来たから?焼ける様な日差しが無茶苦茶暑い!
「主様、こんな物が有ります『魔道具冷風ハット!』」
つば広の帽子、被ると冷風に包まれ一気に猛暑が緩和された。
「ピーターこれは良いね!」
「有害光線も90%遮断します、ほぼ完全に日焼け防止出来ます!」
「主様、取り合えず拠点にするなら、向こうに見える高台にしましょう」
「ピーターこの変な木は何?」
「ヤシの木です、上の丸いのがヤシの実です」
「ヤシの実って食べれる?」
「甘い汁が詰まってます、ヤシの実を好んで食べるヤシ蟹には気を付けて下さい、爪に挟まれると腕でも千切り取られます」
「ヤシ蟹ってこれ?この大きな爪が危ないの?」
と言いながら、コズミが両爪をむしり取ってる。
「ヤシ蟹の塩茹では美味しいですよ」
「イノマ様、海を調べて来ます!」
マリンは調査と言うより、暑さ
走りながら服を脱ぎ捨て、海にバシャバシャ入って行った。
人魚のマリン、海に居る方が安全でしょう、放置して高台に登った。
皆で高台の樹木を伐採、出来た空地にピーターが魔道具セイフティハウスを出し、ニコが伐採した丸太で外観を山小屋風に変えた。
ベルタ型妖精のニコにとって、生木を瞬時に建材に加工する有から有を作る事は簡単な事みたい。
ヤシ蟹の塩茹では凄く旨かった。
マリンの漁獲、白黒の横縞模様の魚の塩焼き、ガタガタうねった殻の貝の素焼き、小エビと海草のスープ何れも美味しい!
赤い長髪の仲間って居たっけ?(123…)
「あれ?11人いる!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます