第3話 私がイノマパーティーリーダー

迷いの森最下層で守護っぽいウッドゴーレム二体を倒すと、ミスリス入り収納宝箱を2個落としミスリル買取りが何と!金貨5000枚でした。


「金貨5000枚で何が買える?」

「3人なら生涯しょうがい遊んで暮らせるかな?」

「私、イリス様に茶麦の料理教えて貰って、一月30日を銅貨3枚で暮らしてる…1年銀貨3枚銅貨6枚が食費で銀貨2枚位が古着代だから、金貨使った事無いの」

「茶麦って家畜の餌だろ?イノマはもう少し良い物を食って、成長しないとチビッ子過ぎるぞ」

「茶麦はお米って言って、凄く美味しいよ!今度作ってあげる」


 魔石買い取り金の、金貨19枚銀貨7枚銅貨5枚を3人で分けました。

 私が金貨6枚銀貨7枚銅貨5枚で、オロは金貨6枚銀貨5枚で、モノも金貨6枚銀貨5枚と分けた。

 皆より銀貨2枚と銅貨5枚多いのよ!、私嬉しくて泣きながら喜びました。

 「今までどんだけ不遇だったのか、イノマから搾取した冒険者達許せんな!!」

 非常識コンビに同情されましたが搾取はされたけどダンジョンの魔物に無双出来てるのは二度ダンジョン同行許可のお陰、無茶苦茶強くなれたのも同行させて貰えたからだよ。



「金貨5000枚、使い途無いのでギルドに預ける、で良いよね?」

「「それで良い!」」

「経済観念の有る、イノマのタグで預けるぞ!」

「ついでに、パーティー代表もイノマに変えれば良い」

 私は反対したけど、2対1で私がリーダーに決定しました。


 パーティー名も『イノマパーティー』に変わりました。

 「チビッ子で年は若いが、経験豊富で生活力があり、俺達の中で冒険者の事を一番理解してる」

 「それに、幸運の女神だぞ!イノマは」

「金貨5000枚も凄いけど、本当に凄いのはこの宝箱よ!これは無限収納のアイテムボックスなんだよ!!」


 ギルドの受付カウンター前でワイワイやったもんで、冒険者達の注目を集めました。

 良い意味も悪い意味も含め、イノマパーティーを知らない者は居なくなったよ。


「イノマさん、打ち合わせ終ったなら、ギルドマスターから指名依頼があるそうです」

 受付嬢ヨミちゃんに、私達はギルマス室に連れて行かれました。


「ヒジョーシキからイノマパーティーに変わったそうだな、指名依頼の前に、法外に稼いだ金貨で奴隷を購入してパーティーの強化してくれ!」


 ギルマスのギュンタさんの話では、指名依頼はハンエイ町の北にあるボツラ町のボツラダンジョンの調査依頼だそうです、全く調査されずで放置ダンジョンになって居ます。


 罠ダンジョン調査に、アサシン奴隷を購入し同行させた方が安全に調査出来るとのお勧めでした。

 暗殺など請け負っていた組織が嫌で抜けたくて、わざと失敗し奴隷堕ち、奴隷商で少女はナオと言う優秀なアサシンの弟子にして貰ったとか。

 奴隷商人も付加価値が付き、高額で売れると奨励しょうれいしたそうです。


「ナオ様はイリス様が購入し、功績を重ね今は子爵様だぞ!」

(ん?ナオはイリス様の仲間?その弟子なら…優秀かも)


「ボツラダンジョンが突然発生し、ボツラ町は滅んだそうだな。

 今は、王国騎士団が涌き出た魔物を討伐し、常駐騎士で守られておるそうだ」

「奴隷の購入は金額しだいです、法外な金額じゃ買えないよ!」

「紹介状は書いてやる、何組も調査失敗しておって成果を上げてくれたら昇格させるぞ!」


昇格は嬉しい、化け物じみた実力の私達に対しギルドランク低すぎ、俄然がぜん遣る気になりました。



娼館が並んだ繁華街の奥に奴隷商は有りました。

「イノマ、金貨何枚持って来た?」

「100枚…多かった?」

「俺が交渉するから、金貨30枚までなら使って良いか?」

「モノ30枚渡して置く、無駄遣いしないでよ」



 お店に普通に入っただけで、感心されました。

「イノマは流石リーダー、堂々としてるな」


 商談コーナーが2ヶ所あって、広いロビーの正面にカウンターが有り、太った男が受付にいます。

 男に紹介状を渡し「アサシン奴隷を購入に来ました」

「ギルドマスターのギュンタ様に打診して居りました、アサシンのシノブをご購入で宜しいですか?わたくしは店長のゴウツと申します」


 交渉はモノに任せることにします。

「店長!金額しだいでは、もう一人女性の戦闘奴隷を購入するぞ!」

「シノブは金貨12枚にさせて頂きますです」

「そのシノブと仲が良い女性奴隷は居ないか?」

「不完全ですが、シノブがアサシン技術を仕込んでいる者が居ります、準備させて連れて参りますです」



 私達が商談コーナーに座ると、飲み物が出されました。

 綺麗な女性で、メイド姿だけど奴隷の首輪を着けてる。


「君、名前は?」

「メイと申します、ご主人様」

「メイを購入したら、夜の相手をしてもらえるか?」

「喜んでお相手致します!ご主人様」

「俺達は冒険者なんだが、メイも冒険者登録して貰うが大丈夫か?」

「命をかけて、ご主人様をお守りします」


「モノ!なに口説いてる!」

「いやイノマ、メイは拾い物だぞ!気立て良いし心構えが冒険者向きだ!お買得だと思うぞ」



「お待たせ致しました、シノブと弟子のコノハでございます」

「俺達は冒険者、12歳以下では登録が出来んパーティーで行動出来んなら不要だ!」

「モノ様ご心配無く、二人共12歳で御座いますです」

「イノマにオロ!シノブとコノハと話ていてくれ、俺は商談して来る」


 モノはもう一つの商談コーナーにゴウツ店主と座り、商談を始めました。



 何をどうしたのか、モノは金貨20枚でシノブとコノハそれにメイを買って、意外な才能見せました。

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