第2話 イノマ冒険者
私は街道をなぜか裸で歩いている処を、商隊に保護されハンエイ町の孤児院に預けられました。
孤児院では12歳になると、孤児院から出なければ成りません。
冒険者登録して、町の雑用や薬草採取で何とか食べて行く事は出来ます。
ゴブリン魔石を、ギルド買取りして貰うと銅貨5枚になるので、薬草採取依頼を受け、ゴブリン狩り頑張って「薬草採取中ゴブリンに襲われ倒しました」で合法的に初級冒険者でも魔石を売ることが出来ます。
そんな繰り返しで、半年後初級1等に昇格大っぴらにゴブリン狩り出来る様になりました。
「大丈夫ですよ、中級冒険者は自由に入って良いです、罠の無いダンジョンですので難易度低いですが、今は道が雪で閉ざされダンジョンに行くのに1日がかり、ダンジョン内で野営できる装備を持参して下さい」
どうやら非常識コンビ、迷いの森ダンジョンに行くみたい、受付カウンターのお姉さんに説明受けてるチャンスかも!
オロさんにモノさんが、それぞれワーウルフとオークを担ぎ、ビッグボアを左右で掴み引きずって歩いている処を見て、非常識な化け物じみた二人、私仲間に絶体なると決心しました。
「あのぅ……迷いの森ダンジョンに、お供させて頂けませんか?私料理得意です野営に便利ですよ」
声を掛けた私の話を聞いてくれるみたいですギルド酒場に連れてきてくれました。
でも、どうやら私を子供だと思ってるようです。
「私13歳です、あのイリス様と暫く行動を共にしたのよ!」
おっ、食い付いて来たよ!
「中級冒険者のお姉さんに見習い同行させて貰い、商隊の護衛任務中盗賊に襲われイズとレノマ先輩は盗賊に殺され私は捕虜になりました。
その直後イリス様に救助され、王都まで背負って貰い10日程で盗賊団全滅させながら王都に着きました。
イリス様は国王様に謁見するとかで別れましたが、別れてから何か力が湧いて来るようで、ソロで冒険者やって来ました。
初級冒険者は制限が多く活動し
長い説明中、チャッカリ串焼き肉にスープを注文して食べました。
(強引に行った方が良さそう)
二人を引っ張って、パーティー手続きをさっさと済ませました。
パーティー名は『ヒジョーシキ』
「お兄さん方!イノマ初級1等冒険者です!宜しくお願いします!」
「俺はオロ中級2等だ」
「俺はモノ中級2等だ、イノマちゃん一つ質問だが本当に12歳か?」
13歳と言ってるだろ!
「この前13歳になったよ」
「「見えねぇ!年齢詐称して無い?」」
「ギルドの年齢鑑定通ったから間違い無いよ、たぶん…私孤児だから誕生日とか知らないけど」
「ダンジョンに行くなら食料調達!ギルド酒場に行くよ」
バスケットに山盛りのパンを上下半分に切り、串焼き肉を薄く切って挟む。
ダンジョン用弁当作り、ギルド酒場で注目されながら、私の指示で作ってる。
「おい非常識パーティー、中級冒険者が堂々とみっともない事するな!弁当が要るなら何食分要るか言えば一食銅貨2枚で作ってやるぞ」
酒場の大将に怒られた。
「イノマ、大丈夫じゃ無かったじゃないか」
「ここまで堂々とやるとは思わなかったのよ、流石は非常識コンビ!常人じゃ無いの再認識したよ」
「俺達ちゃ特別だからな!おだてられると照れるぞ」
(誉めて無い、非常識と言うより常識が無い二人だよ)
結局大将に弁当12食作ってもらい、3人で4食分の弁当と、手作り弁当約4食分、朝晩二度の食事で4日分の食料があれば
直ぐにダンジョンに行こうとする二人を連れて、道具屋で水筒を買い共同井戸で水を満杯にしました。
頼り無い二人だけど、良いところも有ります、私がナイフしか装備してないのに気付いて、剛弓と拡張矢筒に剛剣を買ってくれました。
チョッと見直したのに雪道で転んで前に進めません。
「気を付けて」
と言ってる間に、今度はモノが滑って転んでる。
「雪道は腰を落として、小刻みに歩くの!」
「イノマはチッコイから重心も低い、俺達みたいな長身は重心も高いから転ぶんだ」
「転んでばっかで、ちっとも進めて無い!日が暮れるけどこのまま歩くよ!」
「ちょっと飯を食って、休憩してから……」
「歩きながら食べれば良い!サッサと歩く!」
「イノマは容赦無いな」
結局1日半掛かってダンジョンにやっと到着しました。
ダンジョンに入って休憩、聞かれるままに今までの話をしました。
「ちっこいのに苦労して来たんだな」
「有力パーティーに入れて貰えて、運が向いてきた!非常識コンビには感謝してる……寝てるし…流石非常識コンビ」
1階層ゴブリンが
今まで安物のナイフでゴブリンを苦労して倒していたが、嘘みたいにサクサク倒せます。
気付けば1階層踏破してました。
ヒジョーシキパーティーに
中級2等に昇級し、もっと楽しく冒険者活動出来る様になりました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます