第22話 ベルタ型カッパー
ヒドラは100㎝程の球形の何かを残し消滅した。
「僕はベルタ型オリジナル妖精のピーターだ!ダンジョンマスター、我々の実力は分かったで有ろう!出てきなさい!」
「私はベルタ型シータ妖精です、カッパー出て来なさい!」
『ベルタ様!シータ先輩!自分はベルタ型魔道自動車のカッパーで有ります!お二人妖精に成られて羨ましいで有ります!』
(軍人口調のダンジョンマスターか、カール・ベンツの方で無く軍事車両のニコラ▪ジョゼフ・キュニョーの方か?読んだ神話が全て役に立ってる)
当然です、暇潰しに神が防御と運をスライムが持てる最高値まで上げていたのですから。
「ベルタ型カッパー!命名します!ニコラ▪ジョゼフ・キュニョー」
『ヒエー!真名を言い当てられた!!で有ります!真の契約を始めるで有ります!……終了したで有ります!自分の存在をコピーで有りますが半分進呈させて頂きました!で有ります!』
「ベルタもだったけど、現れる時はなぜ皆龍人の姿なの?」
「普通の契約をしたなら、龍人の姿のままですが、真の契約を
「カッパー!通称ニコにします」
「ニコ?了解しました!自分ベルタ型カッパーは、魔道自動車妖精ニコで有ります!」
※余談ですが、作者が小学生の時カッパーロケット打ち上げ成功のニュースがありました。
通称ペンシルロケットです。
ガガーリンが初の大気圏外、有人ロケット成功の頃です。
αβγδεgηθικλμν、アルファからイオタまでは失敗したのでしょう、ギリシャ文字Kがカッパ、続いてラムダ、ミュー、ニューと読みます。
河童が飛んだも当時笑えましたが、ΛΜΝが済み次はクサイ、クサイ飛んだら黄色いガス噴射しそう(笑)
ギリシャ文字にも使える物と不適当なものがあります。
あと使えそうなのは、
「ニコ、魔道車は、馬車が馬なしで走るような物だろう?」
「その通りで有りますが、超小型一人用の魔道具で有ります」
「人の世に出回るのは控えた方が良さそう、ダンジョン全て封印して」
「はっ!主様のご意向のままに!残念で有りますが封印します!」
全員外に出て見守る内に、ダンジョンの岩山がガラガラと崩れ瓦礫に変わった。
ゴン子が回収した
「イノマが持ってて」
座席部以外透明な楕円形、乗り物と思われるが何だろう?
「ニコ、これは何だ?」
「一人乗り、水陸空対応乗用車で有ります!」
「水陸空?」
「海上を走り海中に潜る、地上を走り空を飛びます」
「何か凄いが、一人乗りってのがチョッと残念」
「大人の一人乗りで有ります!失礼ながら主様方なら2人乗り可能で有ります、存在を消す不可視機能付き、是非この魔道車は利用して頂きたい自信作で有ります!」
そうだよね、使ってやらないとニコの存在理由が無くなる。
「東列島王国は海の向こう、その時使うね」
「操縦方法で有ります!」
ニコが嬉しそうに説明を始めた。
ニコが車体に触れると、座席部分が後方に飛び出して来た。
1㍍弱のフラット座席、私とニコが十分座れた。
中央の操縦菅をニコの前に移動させた。
「操縦菅とアクセルブレーキペダルの位置調整はこうやります」
イグニッションスイッチを押すと、機体は50㎝程浮かんだ。
「車輪無しで、どう移動するかと思えば浮かんで進むのか!」
ニコは複雑な操縦していないのに、車体はかなりの速度で樹木の間をスイスイ進んだ。
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