第12話 二度有る事は三度有る
目的が済んだので退室しようとした時、モノとメイが入って来ました。
「モノにメイ、私達用が済んだので、お先に行くね!休暇しっかり楽しんで!」
公都に居るのは知られてる、この後の足取りは消えた、って感じに全員で走ります。
私はほぼ全力で走ったのですが、心強いと言うか超人養成ギブスが凄いのか、アキナにコズミまで余裕で着いて来ました。
15分で東ウエルズ市の北門に到着通過し、そのまま聖教市南門を抜けてあの宿屋に入りました。
「イノマ様ようこそいらっしゃいませ!」
「あれ?市長さんが何でフロントに?」
「イノマ様が当宿の
「市長さん、宿の名前知らなかったので聖教市の宿屋と紹介しました、名前を教えて」
「エリスと呼んで下さい。宿の名前はイノマ様に名付けて
「エリスさん、私のネーミング酷いですよ?」
「特級冒険者のイノマ様の名付は、それだけで価値が有ります!」
「う~ん…『幸福亭』でどうですか?」
「有り難う御座います!!早速看板を
「ピーター、看板作れる?」
「幸福亭の看板ですね、はいできました!劣化無しの魔道具看板です」
「チョッと大きいかな?エリスさんこの看板使えます?」
「看板まで作って頂いて、有り難う御座います!早速使わせて頂きます」
看板を従業員に預け、エリスさんは私達を部屋に案内してくれました。
案内されたのは、3階最上階のスイートルームでした。
「イノマ様、食堂が大変混雑して居ります、お食事はスイートルーム食堂に運ばせて頂きます、モノ様もご到着されてお部屋でお食事されるそうです」
「盛況で良かったです、私達もこの部屋で夕食頂きます」
「
折角のスイートルームの豪華な浴室入らない手は無い、なぜかコズミと一緒に入浴中。
「イノマさんはスライムって言ったけど、どこら辺がスライムなの?」
なんて、答えようのない質問して来ます。
コズミの言うには、スライムが人に擬態してるなら、元のスライムに戻らないと疲れるでしょ?だって。
疲れはしないが、スライムに戻れる?
コズミの話が切っ掛けで試してみます。
「わぁ!………」
スライムに戻った私は、言葉が話せなくなった。
「器用な事ができるのね?」
言葉を話すため、頭だけイノマに戻しました。
「そんなに自由に変形出来るなら、私位の身体になれそうね!」
そんな発想無かったよ。
コズミの身体を見ながら成形してみました。
「それは…チョッと胸を盛り過ぎ!オッパイお化けだよ」
「コズミの身体を真似ただけだよ?コズミはオッパイお化けか?」
取り合えずイノマの標準型以外の長時間変形は疲れる事が判明しました。
翌早朝宿を離れる事にしました。
「モノさんに手紙と腕輪を残して消える事にしますか、これが三度目の正直だね」
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