第9話 (戦争と老人Ⅴ)
老人はそう言ってくれた…
私はその言葉に救われた気がした…
そして老人は言葉をまた続けた…
「今考えると長いようで短く…でもやっぱり…長く感じたなぁ…あの時は永遠に続くんじゃないかと思ったもんだよ…」
そう言うと老人はまた空を見上げた…
「そうして…あの終戦がやって来た…皆…泣いていたなぁ…先行きも不安だった…お袋が言っていたよ。これからは…私達は奴隷として生きていくんだ…お前達とも離れ離れになるだろう…日本は負けたんだなぁ…って泣いてたなぁ…」
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