第7話 (戦争と老人Ⅲ)

老人はまた続け様に話す


「俺の知ってるおじさんがいつも口にしていた…戦争はダメだ!戦争に反対だ!なぜ見ず知らずの者同士が殺し合わなきゃならないんだ…戦争して何が残るんだ…皆で分け合えばいいだけだって…それ聞いて、俺も子ども心に同感だった。戦争が無かったら…みんなで遊んでケンカして笑って…ご飯食べて…

戦争のおかげで毎日毎日怯えてた…何をしてても楽しくなかった…」


老人の独り言のはずだったが…私は思わず質問をしてしまった。


一時ひとときも楽しいと思わなかったんですか?」

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