平安時代ならモテそうとか二度というな。

森井 音

瀧上争奪戦。エピソード0

 みなさんはお笑いコンビ「流れ星」はお好きだろうか。

 私は大学時代、ちょっといいなと思っている先輩へ最近おすすめの一曲として、ちゅうえいさんが全部ちゅうえいで『bad guy』を歌っている動画を提示してしまう程度には好きである。その先輩と結ばれることはありませんでした。くそ。


https://youtu.be/0zggjyee9sU?si=ijW1Nj-M91DbSl7M


 久しぶりに聴いたら、やはりいい曲。表情も良い。そして指パッチンがとても上手い。そこがまた良い。


 重ねてお聞きするが、この文章を読んでくださる方の中で全校生徒の前でネタを披露したことがある側の人間はどれだけいるだろうか。自慢するわけではないが、私はある側の人間である。それも中学・高校と2回ほど。

 何故かと問われれば、多感な思春期の中心となる学校生活に時折一部学生が犠牲にならざるを得ないイベントが存在することをご説明するしかない。その名も、


 ★新歓★ と ★三送会★


 距離を置いて冷静になって考えれば、何の義理があって接点もない人間たちのために生き恥晒して場を盛り上げなくてはならないのだろう、とクソみたいな思考が顔を出すが、いざその時期になってみると、なんとかして盛り上げなければ死んでしまうのではないかと大きな勘違いをしてしまうのが悲しい哉、人間のさがというものである。例に漏れず、私はそのさがに翻弄されて、全校生徒の前でネタを披露したことになる。

 初回から『人間のさが』などと実に哲学的なテーマを語ってしまって申し訳ないが、今回は私が中学2年生の時の三送会についてお話ししたいと思う。


 エピソードトークに花を咲かせる前に、誤解されないようお話ししておきたいが、私は決して目立ちたがりなお調子者系イキリ散らかしガールではない。私が実際にそんな人間であったのなら、おそらく夜な夜なニヤけながら文章を練り上げてネット社会に放り込むようなことはしていない。(多方面に失礼。)数行前にも記したように、私は学生イベントジゴクの犠牲者にならざるを得なかった。ええ、2回も。

 あ、そんなこと言ったって、イケイケの男子数人に『オイ、お前やれよ〜!』って言われて『男子まじふざけんなあ!やるわけないでしょwww』って返して、『キャッキャ、キャッキャ』的なノリの延長でやることになったパターンだろ、どうせ。って思った人いますよね?すみませんが、普通に隣のクラスの担任の名指しです。女性の国語教師です。K先生。私は今でも覚えています。あなたの授業はとても楽しかったし、面白い小説を山ほど教えてもらったことに感謝しているけれど、三送会のことだけは許していません–––––。


 ということで次回、『三送会の賑やかし要員名指し事件。–––––熾烈な滝上争奪戦を添えて–––––』。お楽しみに。

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平安時代ならモテそうとか二度というな。 森井 音 @moriioto

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