ワン太と猫たちの群像劇 その2

 のん君が家族になったのが夏。梅雨明けする少し前でした。


 ワン太とのん君、ご対面を何度か試したけれど……


 ワン太はのん君にやきもちやいてました。猫をみると追いかけるというか敵認定してしまうようです。


 のん君は、ワン太が自分よりもかなり大きいので姿を見るだけで怖い対象となるようで。


 お互いがビビリなので、同属嫌悪のような、相性悪いのかなー、と。

 仲良くなれたらいいのだけど………


 そんな感じで秋になりました。

 また、うちの裏庭に猫がやってきます。黒猫さんです。

 子猫というほど小さくはないけど、まだ子どものようでした。

 夜になると裏庭でにゃーにゃー鳴きます。それに合わせて会話するように、家の中でのん君も鳴きます。


 それを聞いて、ワン太が吠えます。

 ワン太がリビングにいるとき、裏庭の黒猫の気配を感じたら、教えてくれます。


 ワン太とのん君がいるので、黒猫はごはんとお水をあげるだけにしよう……と、そう決めていたはずが。


 これから冬になって寒くなるのに、外はかわいそう………と、母が言いました。

 この母の言葉で、猫の新しい家族が増えることになりました。


 のん君のときも、最初に動物病院でみてもらって、血液検査をしてワクチン接種してました。

 黒猫さんも同じように動物病院へ。

 

 のん君と黒猫さんは、割とすぐに仲良くなりました。

 黒猫さんは、のん君より野良歴が長く、どことなく風格があります。

 ボス感があるので、仮の名前をボス君にします(笑)


 ボス君は、強いです。

 ワン太とニアミスで対面したとき、威嚇後、ワン太の顔をひっかき、ワン太の右耳をかじりました。


 ワン太が、猫にたいして仲良くなれなくなった瞬間でした^^;


 猫部屋のガラス戸を、ボス君は難なく開けてしまい、家のなかを散策します。

 それに気づかず、ワン太が私の部屋からリビングに行こうとしたときの話が、ニアミス事件。

 

 それからは、猫たちが部屋から出ていないかを確認してます。ますます仲良くならない展開ですが、耳をかじられ流血沙汰になり、ワン太も怖かったようで……


 のん君のほうが月齢は少し上で、ボス君のほうが年下なんですが、2匹の様子をながめていると、ボス君のほうがお兄ちゃんのようです。


 ボス君は、人間とひっつこうとしないです。常にキャットタワーの一番高いところにいて、猫部屋に入る人間を見下すように冷ややかにみてきます(笑)

 

 私が猫部屋に入ると、ワン太のにおいがするからか、のん君はカーテンの中に隠れてしまいますが、ボス君はキャットタワーの定位置から動きません。動じないボス君、かっこいいんです。


 その後、3匹目の猫が家族になり、猫関係がすごいことになり、猫に振り回される日々が始まるのです。


 


 

 

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