はじめましての1日 その2

 ワン太と一緒に寝るまでの粗相の数々を、その2で。


 トイレ用ケージを作っても、ケージに入れない。怖いから。

 リビングに複数枚のトイレシートを置いて、しそうになったらすぐシートを置くようにした。

 おしっこはシートの上にするものだと教えること。ケージに入らないなら、成功体験を覚えてほしかった。

 成功するたび、過剰なくらい褒めた。おやつをあげた。

 長い目でみていこうと思っていたので、焦りはなかったかな。

 とにかく信頼関係。

 この家が、ワン太にとって落ち着ける場所であること。

 人間だってトイレトレーニングは時間かかるし大変なんだから。


 寝る前の攻防が落ち着いて、ふとんにはいる。ワン太は疲れてきたのか、うとうとしはじめていた。

 一緒にねよう。

 一人で寝る練習をするべきか悩んだけど。

 

「そういえば、ワン太……鳴かないよね」

 

 愛護センターのときから。

 うちに着いてからも。

 鳴いていない。


 声が出ないのかもしれない。

 それでも、ワン太を見捨てたりしない。

 う○ちを布団の上でしちゃっても。

 大丈夫。大丈夫。


 安心してね。

 と、心からそう思っていたから。

 

 初日の夜、ワン太は私の右肩あたりですやすやしはじめた。

 何度か夜中に目を覚まし、足元に移動して寝ていたり、おしっこをリビングの床でしてしまったり。

 全肯定する気持ちが伝われ! と、思っていた。

 

   𓃡   𓃡   𓃡



 5歳を過ぎた今では、おしっこは上手だけど、う○ちはペットシーツの上じゃなく、廊下の定位置です。あるいは散歩中……


 最初の頃に、一緒に寝るのが当たり前にしてしまったせいか、ケージは使わなくなり、物置へ(TдT)

 少し慣れた頃に一人で寝てもらおうとしたけどだめでした。

 

 本当は、ケージ、大事なんですよね。


何かあったとき(災害とかイレギュラーなこと)、ケージで過ごせるようになってないと……。

 ひどいトラウマがあるようなので、無理強いできない。

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