第31話

「顔写真付の身分証明書ねぇ。」

上の世代は、身分証明書に運転免許証を使っていたとの事。自動車のほぼ全てが自動運転になり免許証の必要性が無くなり、今では運転免許証を取得するのは、極一部の好事家か特殊職の人達のみだ。


「社会保障番号カードくらいか」

昔は複数あったと言う、保険証等が一枚のカードに統合されて随分経つ。各種手続も統合・整理され、オンライン手続きが導入され、役所の窓口に行く必要がある手続きも減った。


「てか、カードどこに置いた??」

普段は携帯端末でほぼ用が済む世の中だ、カードは何年も見ていない。


「無くしてはないと思うけど…」

再発行の手順を調べながら、部屋の中を探しまわる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る