第12話
「『長期閉鎖空間試験』か~」
今現在、民間人が火星に行ける唯一の方法である。
破格に良い賃金と「火星に行ける」と言う事が応募者を殺到させる原因となった。
月面基地での訓練を経て火星に着くまでに約3年。
火星での活動期間が5年。火星から帰って来るのにまた3年と合計すると11年程拘束される事となる。
かく言う俺も仕事は契約期間を終えて無職。独身で他にやりたい事も無かったので、手を挙げた訳だが…
「火星での活動期間は5年となっていますが、大幅に伸びる可能性があります。」
「火星からの帰りの宇宙船は現地であなた達に組み上げてもらいます。資材と機材は月面基地や現地採取になります。」
書類選考に通り受験ガイダンスに参加したところほぼ片道切符な事が分かり、相次ぐ辞退者。
「まぁ、なるようにしかならないさ」
折角得た機会だ。片道切符だろうが、いざ火星へ!!
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