第10話

「火星に基地を作る時代になったのに…」

久しぶりに風邪をひき、熱でボーッとしながら1人呟く。


基本的に予防。あとは対処療法。

人が地球に縛り付けられていた頃から変わらない風邪の対処法だ。


「流石にパンデミックは起きないけれど…」

最後に記録されているパンデミックは100年以上前になる。


「そう言えば、地底人が未知の抗体を持ってたってニュースになってたな。」

何を思ったか穴を掘り始めた奴が見つけた地底人は、ここ最近のホットトピックスだ。


この抗体の発見で、地底人との接触が大きく制限されている。彼らに我々が滅ぼされる可能性もあるし、その逆もまた…


「火星人がいたら、同じ事が起こったんだろうなぁ。」


公式に否定された存在を思いながら、早めに休む事とする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る