第2話

「なぁ、鶏頭牛後って言葉があるよな? 牛も鶏も超巨大生物じゃん、意味分かんなくない?」


「あれか…。可食部を増やす為に遺伝子操作した結果であって、大昔は鶏を人が抱えられたそうだぞ。」


「毎年何百人と人を食い殺してるあれがねぇ…」


「超巨大化した鶏を動物愛護団体過激派が数羽、自然に放ったのの子孫らしいぞ、人食い鶏。」


「その団体はどうなった?」


「最初の被害が出た後に、鶏を捕まえる為の罠に使われたらしい」


「おぅ…」


「ところで、鶏か牛食べた事あるか?」


「ある訳がないよ、合成肉だってもう何年も見てないんだぜ。」


「だよなぁ、一度で良いから食べてみたいな、天然肉。」

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