誕生日プレゼントかな?

9月下旬。

猫1号、検査のための日帰り入院です。


私は普通に仕事だったので親が午前中に病院へ連れていき、夕方に引き取ってきました。

帰宅すると既に猫1号も帰宅済み。


ちなみに昼間ずっと猫1号が不在だったわけですが、猫2号が猫1号を探しているような感じだったらしい。

兄ちゃんがこんなにいないなんてなかったもんな。うちに来てからずっと一緒だったしな。

普段鬱陶しがってるわりにはやはりいないと寂しいらしい。


猫1号、手術のために朝から絶食だったんですが、その日の深夜くらいまではまだごはんをあげてはダメと言われたらしい。

こんなに!おなかを空かせているのに!?


しかもかたや猫2号の心臓の薬は食前の薬なので、薬を飲んだあとは必ずごはんを食べなくてはならない。

……そっと二階で薬を与え、ごはんも二階であげました。


余談ですが朝も母は「猫1号が可哀想だから、猫1号が病院に行ってから猫2号にごはんをあげようか」と呑気に言いました。

「母が猫2号に薬を飲ませられるならそれでかまいませんが?」

「無理だね!!」

※この頃から猫2号は私以外から薬を食べなくなってきてました。最初は母からでもOKだったんですが……。

朝も猫2号は二階でごはんを食べました。


水分はOKとのことだったので、とりあえず夜の8時頃に水分補給用のスープを与える。めっちゃ食いつきがいい。そうだね、おなか空いてるよね……。

全身麻酔をしたあとなので、間違ってごはんが気管に入らないように時間をあけないといけないらしいです。老猫だからより気をつかってるかもしれない。


その後ウエットタイプのごはんを与えてから青柳は就寝。

猫1号は足に異変は感じている様子はありましたがそこそこ普通。変なことされた気がする……みたいなテンション低めな感じはありましたが麻酔が残っていたのかもしれない。


さてそれからは結果待ちの日々です。

ちなみに10月頭には青柳の誕生日がありました。でも誕生日前のハッピーな気分なんて欠片もありませんでした。


足を切断か、余命宣告か。

仕事をしながらいつもそんなことを考えてました。

どちらになっても平静でいられる気がしません。足を切るとか、私に決断できるだろうか。猫1号はもう13歳だぞ。慣れると普通に生活できるっていっても、もうおじいちゃん猫なんだぞ。


おそらく結果は誕生日よりあとになるはず……今年は祝ってもらう気持ちにもなれないな……と思っていたところで。

病院から着信が。


えっ早くない??

二週間経ってないけど???


青柳、その日はまだ仕事中です。

まってまって今結果を聞くとこれからまったく仕事にならない。でも結果を早く知りたい。

そんなわけで秘技・丸投げ。

仕事中で電話する暇がないので病院に電話してくれ!と父にパスします。そうすれば母を経由して結果はLINEでくるはず!


しかしそれはそれで気になって集中できない。そのままどうにか仕事を片付け、休憩のタイミングで慌ててLINEを確認。もちろん母から連絡が入ってました。


「悪いものはなかったって!そのまま様子を見て下さいって」


という文字に、えっ本当に???となりました。私の覚悟はどこへいけばいいのか。いやでも必要なかったならいいや。

どっと力が抜けて泣きそうになりました。いやむしろちょっと泣いた。会社だからちょっと我慢しただけ。

よかった……よかった……と繰り返しながら仕事を片付けマッハで帰り、家で猫1号を抱きしめながら大泣きしました。


ありがとう、なによりも嬉しい誕生日プレゼントだったよ。ちょっとだけ早めだったけどね。

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