後ろ足に腫瘍ができてる

さて翌日。

病院です。

かかりつけの動物病院、人気がありすぎていつも朝に受け付けても診察はお昼頃になります。家で待機するので猫には負担がないんですけど、待つ時間ってなにしていいのかわからなくなりがち。


あれ今日は猫1号くんなんですかと聞かれながら診察へ。先週猫2号を連れてきたばかりだし来週また連れて来ます。

「足をひょこひょこさせていて、右の後ろ足にぼこっとしたものができてるんです」

と説明し、先生が触ってみる。あらほんとだ、とちょっと神妙な声になっていてびくびくする。

猫1号も病院では暴れません。家で飼い主には噛みついてくることがある気が強いやつなのに、病院では猫が猫を被ってる。

「これはレントゲン撮りたいんですけど……」

「そのつもりで来ました!!」

レントゲン検査はお値段そこそこするので先生が確認とってくださったんですが、大丈夫!お金おろしてきました!!


そしてスタッフのお姉さんが検査着みたいなものを着て、じゃあレントゲン室へ…となり、

「あ、えっと、このまま抱っこしていきます?たぶんこの子なら平気ですけど…」

猫1号、本当に大人しいのである。病院では。

本当にそのまま抱っこされ連れ行かれた。普通はキャリーに入れて移動させます。


レントゲン撮り終わるまで飼い主は待合室に移動。

キャリーに入れられた猫1号が戻ってきて、再び呼ばれます。

ちなみにスタッフのお姉さんにとってもいい子でした~!と褒められました。猫が猫をかぶりしてやがる。

さぁやりたまえという感じだったけど最後はちょっと震えていたらしい。チキンっぷりがバレている。


はい、そして足にできていたのは案の定腫瘍です。

「良性のものか、悪性のものかわからないので、この部分の成分を検査してみないといけません」

……ですよね。


腫瘍の一部を採取するにも、猫は全身麻酔をかけます。簡単とはいえ手術です。

注射器みたいなもので腫瘍の一部をゴリゴリ採取する感じらしいです。猫1号の腫瘍はほぼ骨って感じなので余計にたいへんなのかもしれないですが。

その日は足をひょこひょこさせていたこともあり、鎮痛剤?(炎症を抑える)ための注射をしてもらいました。(薬にしますか、と聞かれたんですが、この頃猫2号の投薬の様子を見ていた猫1号の警戒心が強かったため注射にした)


検査のための手術を予約できたのが9月下旬。その前に血液検査などをして、他に問題がないかを確認します。

検査結果が出るのはさらに二週間ほどあと。つまり約一ヶ月、この腫瘍がなんなのかわからないままです。


正直なところ、悪性のものだなと思いました。

検索して見かけた情報によると、足にできる腫瘍はほぼ悪性らしいです。

悪性のものなら転移しないように足を切断。既に他に転移していれば、余命宣告を受ける可能性がある。


病院にいる間は平気だったんですが、家に帰りのんびり横になってる猫1号を見たらダメでした。

何度も撫でながらごめんねと泣きました。

もっと早くに気づくべきだった。こんなに大きな腫瘍になる前に気づけたはずだ。

7月から猫2号のことでどたばたして、猫1号の様子を見逃していたのかもしれない。暑いからあまり抱っこや触れ合いをしなかったのがいけなかったのかもしれない。


私が至らなかったせいでこの子は足を失うかもしれない。それならまだいい。もしかしたら、一緒にいられるのはもう残り少ないかも。

猫1号は13歳です。

年齢的にも別れはそう遠くないと思っていましたが、まだまだ私には覚悟ができていなかったんだと思い知りました。


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