2日目

■朝食

 台湾ではお店で朝食を買うのが一般的だそうです。実際、街中を見てみると朝食の時間帯に営業している朝食屋さんがちらほら。朝5時から11時または12時まで営業している所が多いようです。


 私達も台湾式の朝ご飯を食べるため、街中へ。

 選んだのは「五湖豆漿」というお店。こちらも「シティ ホテル 台北」から徒歩数分で着きます。このホテル、アクセスが本当に良いんですよね。徒歩圏内に美味しいお店がたくさん。


 「五湖豆漿」は朝5:30から11:00まで営業しています。

 私は豆漿、妹は飯糰を注文。お店のスタイルは、店舗前に椅子やテーブルが置いてあり、店で食べる場合は好きな所に座って食べます。テイクアウトもやっているようです。


 やってきた豆漿は何も入っていないシンプルなものです。豆漿にもいくつか種類があるようで、今回頼んだのは甘い豆乳スープです。飲んでみると甘くて本当に美味しかったです。豆乳の味はそこまで濃くなく、甘味の方が強い。アツアツで甘い豆漿は、朝から胃に入れるものとして最適でした。


 飯糰は前日、セブンイレブンで購入したものと具材は一緒でした。おにぎりの中に入っていた揚げパンがサックサクで美味しい。意外と米と合うんだな。

 おにぎりはビニール袋に入っているのですが、食べ歩きしやすいですよね。持ち帰りもしやすいし、食べきれなかったらそのまま持ち帰れます。


■いざ九份へ!

 腹ごしらえを終え、台湾の名所「九份」に向かいます。行き方は電車とバス、タクシーがあります。タクシーの場合、乗り換えをせずに「九份」へ向かえるので公共交通機関を利用したくない、旅行人数が多い方はおススメです。


 私達は電車とバスを利用。ホテルの最寄り駅「南京復興駅」から「忠孝復興駅」に向かいます。ネットによると、観光客が利用しやすいバス停は「忠孝復興駅」または「西門駅」だそう。


 MRT(台湾の地下鉄)でまずは「忠孝復興駅」に。切符売り場で金額と枚数を指定しお金を入れると、切符が出てきます。驚いたのは、切符がなんと「青いコイン」だということ。日本のように紙じゃなくゲームセンターとかで使いそうなコインでした。小さくて丸いので失くさないようにお気を付けくださいね。

 コイン型の切符を改札にタップし、降りる時は投入口に入れます。


 バス停は駅からすぐ。掲示板もあるので分かりやすいですよ。「九份」行きのバスが来た時、念のために目的地に行くかは確認しました。


 バスに乗る時の注意ですが、現金の場合は先払いです。乗る時に運賃箱にぴったりの金額を入れます。お釣りは出ません。交通電子カードを利用する場合、乗降時にそれぞれ2回、機械にタップします。公共交通機関を利用する場合、電子カードがあった方がスムーズに利用出来るので、余裕があれば手に入れておくのも良いでしょう。(コンビニとかで買えたと思います、多分)


 バスで「九份」まではおよそ1時間。山道を走るというのと運転手さんの荒さによっては、かなり揺れるので乗り物酔いする方は酔い対策をしっかり取りましょう。


 降車駅は「九份老街駅」です。このバス停で降りれば目的地のほぼ目の前。バス停を降りた時の景色は綺麗でした。山の上なので視界を遮る大きな建物はなく、自然豊かな土地と青い空、広い海、風情溢れる街並みを見る事が出来ます。


 今回、私達の目的は「九份」の街並みとグルメ。基山街に入ると、様々なお店がずらりと並んでいます。

 ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯婆婆の家のモデルになったらしい「阿妹茶芸館」は圧巻でした。レトロな雰囲気が最高ですね。


 湯婆婆の家から山の上の方に向かうと、スイーツ屋さん「九份阿柑姨芋圓」があります。ここでは、「芋圓(芋団子)」が食べられます。温か冷を選べますが、この日は暑かったので冷を。店内奥で九份の街並みを見ながら食べられます。


 芋圓は三種類の味が選べるのですが、今回は全部乗せ。手のひらからはみ出る大きさのカップにたくさんの氷が敷き詰められ、その上に三種類の芋圓とあずきが乗っています。

 芋圓はとにかくモチモチで美味しい。味は薄いのですがあずきが甘いのでちょうどいい。


 その後、山を下りながら散策していると美味しそうなお店を発見。「金枝紅糟肉円」というお店で、千と千尋の神隠しで千尋のお父さんが食べていた料理が食べられるそうです。お父さんが食べていたのは「肉圓」という台湾料理らしく、でんぷん等から作り上げた生地に豚肉、タケノコ等が入った餡を包み、甘いタレをかけたもの。


 このお店では食券を購入して店員さんに渡して料理を受け取り、店内で食べます。私達は「紅槽肉圓」と「五味綜合丸湯(五色のつみれスープ)」も注文。


 「紅槽肉圓」はピンクと半透明の生地に包まれていました。お姉さんが事前に上の方を四等分にハサミでカットしていたのですが、お箸でちぎるのが難しいくらい弾力があります。食べてみると、生地はプルップルで中のお肉は赤いんですよ。辛いのかな、と思いきや、そうではなく甘さと山椒みたいなスウッとする感覚が。食べた事のない風味が口に広がります。何かの香辛料だと思うのですが、肉の味よりこの香りと味が強いです。

 かなり特徴的な味なので好き嫌いは分かれると思います。私は苦手でした^^;山椒や八角のような、特徴的な味のする調味料が苦手な方は食べにくいかも。


 「五味綜合丸湯(五色のつみれスープ)」はとても食べやすかったです。五色のつみれは海鮮、肉など味付けは様々。一つだけ辛みが強いのがありましたが、スープが薄味で飲みやすいのでお口直しにバッチリ。とっても美味しかったです。


 次は雑誌にも掲載されている有名なお菓子を食べに「阿珠雪在焼」へ!

 ピーナッツを麦芽糖で固めて削ったもの、アイス、パクチーを乗せて包んだクレープらしいです。パクチー苦手なので抜いてもらいました。


 ラップに包んで半分に切られたクレープで分け合って食べるのに最適。かなり狭いですが店内にベンチが一つあるのでそこで食べても良し、歩きながら食べている人もいました。私達は他の観光客の邪魔にならない路地の隅っこで食します。


 冷たいタロイモアイスと砂糖で固められたピーナッツが美味しい。爽やかな風味のクレープで、パクチーを入れるとこれまた味が変わるんでしょうね。タロイモって日本であんまり食べないけど、ほんのり甘くてスイーツにするとめっちゃくちゃ美味しいんですね。私はこれでタロイモにどハマりしました^^甘いのが苦手な方でもタロイモのアイスは食べられそう。


 アイスクレープを食べていると、どこかのお店のお犬様が九份の街をテケテケ歩いていました。自由だなぁ。結構、街中でもノーリードで散歩している人とかいるんですよね。動物に寛容だなと感じた出来事でした。(犬が怖い人からしたら恐怖でしかないと思いますが……)


 食べたいものは食べれたので次はお土産を見ることに。台湾に行ったら絶対に買って帰りたかったのが「牛軋糖(ヌガー)」でした。

 「牛軋糖」はミルク味のハイチュウみたいなソフトキャンディの中に、ピーナッツやゴマ等を入れたお菓子。中には薔薇の花弁が入っているものもあります。


 適当に入ったお店なので店名は定かではないのですが、おそらく「小山城」かな? ここではヌガーを量り売りしています。好きな味を好きなだけ選べるのって良いですよね。目当ての味が出来るかは分かりませんが、試食もさせてもらえます。

 「牛軋糖」以外にも「牛軋糖」をクラッカーの間に挟んだヌガークラッカーもありますよ。

 オススメの味はオリジナルですが、黒ゴマ味も美味しいです。九份に寄った際はぜひ見てみてください。


 最後に喉が渇いたので適当なお店で冷たい「杏仁茶」を購入。砂糖あり・なしを選べました。今回は砂糖ありで。飲んでみると杏仁豆腐そのものでした。砂糖なしだとまた違った味なのかなぁ。わりと甘いので喉は結局乾きます。


 九份の用事は済んだので最寄りの「瑞芳駅」に向かう為、タクシーを捕まえることに。九份までタクシーで乗って来る人も多いのですぐ捕まります。そして、めっちゃ酔います。


 何とか「瑞芳駅」に到着し、電車で台北駅へ。向かうのは台北101です。


■台北101へ

 台北駅から世貿駅に向かいます。路線図では「台北101/世貿」と表記されているので分かりやすいですね。台北101は駅からは歩いてすぐ到着します。

 目の前にして感じたのはめちゃくちゃ高い! さすが地上101階もある建物。見上げていると首が痛くなる程に高いです。


 中に入ると色々なお店が。カフェ、レストランはもちろんハイブランドのお店がずらりと並んでおり、お土産屋さんもある充実のラインナップ。


 我々はハイブランドのターゲット層ではないので、美味しそうなもの巡り。お土産屋さんでパイナップルケーキとタロイモケーキ、太陽餅(丸いラングドシャみたいなお菓子)を購入。


 その後、フードコードで腹ごしらえをすることに。ここでも驚いたのは、フードコードに何とお犬様を連れてきて良いということ! バギーやクレートの中に入っていますがびっくりしました。日本じゃ衛生面がかなり厳しいから、見られない光景ですよね。


 晩御飯ですが、「滿粥穗」というお粥専門店の「金沙絲瓜干貝粥(塩漬け卵黄とホタテのお粥)」を注文。上にはクコの実。これもめちゃくちゃ美味しかったです。ホタテのうま味がお米にこれでもかと絡み合っていて、卵にも味がしっかりついているのでもう止まらない! お粥だからほぼ飲んでます!! 胃にも優しく、とても食べやすいので台北101に来る事があれば、食べてみてはいかがでしょうか?


 台北101のフードコートでは、食べ終わった食器類は返却ボックスに置いておきます。共通の返却ボックスなので、フードコート内のお店であれば、どこのお店の食器でも大丈夫。便利なシステムだなぁ。


■2日目、終了

 この日は九份巡りと台北101散策で終了。ホテルに戻る途中、スーパーで購入したタロイモミルクを飲みました。めちゃくちゃ美味しかったです。ほんのり甘いタロイモの味に冷たいミルクがマッチして、ゴクゴク飲めちゃいます。

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