第4話
トラがブロック塀の上を歩いていると、ぶ~んという羽音をさせて、スズメバチが飛んできた。
トラはスズメバチがあまり好きでない。
黄色と黒の組み合わせが好みでないし、飛んでいる時の弾丸みたいな姿勢がかっこ悪いからだ。
だが、スズメバチがトラの顔の前を横切った瞬間、トラの目がスズメバチの頭に付いた皿を捉えた。
スズメバチは大きく旋回して、そのままどこかに行った。
自分に挨拶をしに来たのかもしれないと、トラは考えた。
頭に皿がある生き物は、礼儀正しいからと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます