第15話 光さんは絶対に渡さない(英彦編)
光の魅力は数え切れないほどある。一つ目に挙げられるのは、とっても柔らそうなほっぺた。むにむにとできたら、どんなに楽しく感じられるだろうか。
二つ目の魅力は、程よい大きさの胸。おっぱいは大きすぎても、小さすぎてもよさを失う。光るくらいの大きさがちょうどいい。
三つ目の魅力は触り心地のよさそうなおしり。手を当てた瞬間、スベスベとした肌を楽しめそうだ。
顔のパーツのバランス、足の細さなどについても完璧。彼女は理想そのものである。
光だけではなく、他の女とも連絡交換をしていた。そちらに興味を持たせることができれば、勝機は芽生える。光が苦しんだところで、救いの手を差し伸べれば一発逆転も狙える。
隆三の心をどのようにすれば、美香に傾けることができるのか。英彦は知恵を必死にふりしぼる。
光の悪いところをいいふらすのはどうか。隆三は悪い女と交際していたため、そういうところは非常に敏感になっているはず。
英彦は首を横に振った。光の悪口をいいふらしたら、完全に嫌われるのは明白だ。自らも墓穴をほるようなやり方は、絶対に避けるべきである。
美香を持ち上げてみるのはどうだろうか。彼女のいいところをたくさんきかせれば、心を傾けることができる。誰の悪口もいっていないため、マイナスにとらえらえるリスクを軽減できる。
二人が交際してからでは遅い、となると完全に時間勝負になる。英彦は次の登校日に、実行に移そうと思った。
光と交際するのは自分だ。絶対に誰にも渡してなるものか。
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