特訓の結果

罪悪感湧かない? 」

 そう尋ねてくる閃。

「めっちゃ湧く。」

 すでに三日経とうとしている。監督をほとんどをゴーレムにさせて、新しい魔法の開発を進めていた。

「収穫はあった? 」

「魔法使用不可結界、ヒーリングエリアの習得、錬成の開発、くらい? 」


 そこそこ使えそうな魔法三つを持って帰る、という結果に終わった。

「本題。特訓していた兵士たちを回収しないと。」

 外に出て、結界を組み、兵士を召喚する。皆くたばり果てている。同情するよ。


「これ、倒してみて。」

 と言って、岩の塊に手足が生えたようなゴーレムを創る。

 ざっと三十体。

 剣を構えた兵士たちは、一斉に走りかかり、片手に剣を、もう片方で素手で扱える攻撃魔法を使いながら、攻撃を仕掛けていた。

「そう来たか。」

 ものの一分で岩の塊は小石と化していた。


「あと、これ、使った魔法です。兵力の強化にでも使ってください。」

 私は、脳のキャパを上げる魔法を書物にして、渡す。城内禁書庫で見つけたから、使ってみた。

「では、自分達でも、同じことを新入りにしてあげてください! 」

 と言って、部屋に戻っていくと、アークが、部屋の前で立っていた。


「どうしたんですか」

 と尋ねると、

「各国間軍事会議に出席していただきたい!

 と言う。流石にこの強さでも、(あれ、今自画自賛したような気がする。)まだ齢十六だ。

「ちょっと待ってください、これでもまだ十六ですよ? それなのに軍事会議だなんて……」

 そうそう。普通はそう思う。

「かっこよすぎじゃないですか! 」

「ヲイ」

「ありがとうございます! では総理に伝えておきますね」

 勝手に話を進めないでくれ。


この後、拘束魔法で首をリードで繋ぎ、口に猿轡を噛ませておいた。

お互いの為を思ってだ。断じて、そういうのがしたかったわけではない。なんて考えていると、本当にそう思ってしまうから、やめておこうと思う。

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