そして僕らは

夏堀 浩一

或る夏

 バス停傍、葉鳴る音が公園の遊具の音をかき消した。夏にしては澄んだ風が頬を撫でる。頭上に揺れる桜の木はこの時期にはすっかり青くなっている。またもう一度、木漏れ日が騒めく。君の声が聞こえる。


 僕らはバスに乗った。

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そして僕らは 夏堀 浩一 @Alto710

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