第3話

俺が天使を殺した……」


「貴方凄いわね。契約したばかりで私の魂であるあの剣を顕現させるなんて。本当に堕天使との相性が良いのね。それにあの天使への憎悪。天使に痛ぶられたくらいじゃあんな憎悪は産まれないわよね?」


「分からない、ただ憎いんだ……アイツらを全員滅ぼさないとこの感情は治らない気がする」


「まあ良いわ。憎悪は堕天使の力と親和性が高いから」


「なあ、堕天使ってなんなんだ?契約についてはお前が無理やりやったってのは分かるけどさ」


「堕天使はまあそうね……悪い天使かしら?人間を滅ぼせって言う神様の命令に逆らって翼を黒くされ、実体を奪われた天使たちの裏切り者。その中で1番位の高い天使だったのが私。今では堕天使の女王って呼ばれているけどね」


「人間の味方って事か?」


「それも違うわ。私たち堕天使は主だった神様に反抗したいだけ、殺せればそれにこした事はないけど、正直人間が滅びても困らないわ」


「でも……天使や神ってやつを俺が殺すなら協力してくれるんだろ?」


「まあ、そうなるわね」


「なら俺たちは仲間だ」


「そう……ね。ってあら?他の契約者も目覚めたかしら?」


「他の契約者?」


「行きましょうか私たち堕天使の約束の場所へ」

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