第41話 ベッドの上で激しく乱れ、愛し合う

 互いに呼吸が乱れていく。

 伊井野さんは俺に身を委ね、自由にしていいよと俺の耳元でつぶやく。

 天然ASMRによって俺の興奮度は限界突破。

 興奮を抑えられなくなった。


「……伊井野さん、するよ」

「うん、はじめてだから優しくしてね」

「もちろんだよ」


 まずは胸へ手を伸ばしていく。

 服越しでも分かる豊満な胸。

 おそらく平均の女子よりも大きいだろう。


「あ……まって。わたしってほら、大きいから……そのままだと痛いから」

「あ、そうなんだ」

「そうなの。一度、女友達に揉まれたことがあって痛かったんだ」


 なるほど、女子ならではの悩みというか事情なんだな。

 伊井野さんは恥ずかしそうに下着ブラを外した。


 それを服の中から出して見せた。


「……い、伊井野さんって黒なんだ。えっちすぎない?」

「しょ、勝負下着」

「マジで」

「……うん」


 恥ずかしそうにうなずく伊井野さん。

 俺の為に準備してくれていたんだ。

 嬉しすぎるだろッ!

 こんなに俺のことを思ってくれていたなんて感激しかない。


 ゆっくりと丁寧に伊井野さんに触れていく。



 ◆



 乱れた夜を過ごした。

 幸いにも陽菜が起きてくることはなかった。


 はじめての経験にしては上出来だった。

 我ながら上手くできたものだ……。


「すっごく気持ち良かった」

「わたしも。前川くんがあんな激しいとは思わなかったな」

「あはは……すまん」

「いいの。気にしないで」


 俺の部屋に招き、第二回戦目をしていく……。




 ――翌朝、目覚めると隣に裸の伊井野さんがいた。



 ……あぁ、そうだった。



 昨晩は家に招いてそれから……シてしまったんだ。



 正直後悔はない。

 もちろん責任は取るつもりだ。


 今なら四回戦目もできるはず……!


 寝ているところを申し訳ないが、俺は伊井野さんを襲った。



「……ん。前川くん、また~」

「あ、起こしてしまったか。すまない、興奮しちゃって」

「あらら。大きくしちゃって。じゃあ、その前にシャワー浴びさせて」

「分かった。一緒に入ろう」

「いいね!」



 お風呂に一緒に入って、また致してしまった。

 何度も何度も愛し合っていく。



 最高の時間をまったりと過ごした。



 今日は休日だから、ずっとゆっくりしていられる。



「……ふぅ、楽しんだ」

「幸せだね、前川くん」

「こんな日が迎えられるとは思わなかった」

「わたしもだよ」



 本当にいろいろあった。

 けど、まだ問題は完全に解決したわけではない。


 残党がいる。


 ヤツらが裏社会でうごめいている限り、戦いは終わらない。


 のんびりしているとスマホが鳴った。


 なんだろうと画面を覗く。



 【リベリオンさんからメッセージです】



 ……リベリオンさんから?

 あれから連絡はなかったけど、どうしたんだろう。



 リベリオン:弟が意識を取り戻した



 ああ!

 そういえば、重守くん……襲われて重傷だったんだっけ



 前川:それは良かった!

 リベリオン:それでちょっと話がある

 前川:ん? いいけど、今から?

 リベリオン:そう。どうしても話したい



 そこまで言われては仕方ない。



「伊井野さん、俺、リベリオンさんに呼ばれた」

「そっか。じゃ、一緒に行く?」

「そうだな。そうしよう」



 仕度を済ませ、俺は伊井野さんと共に外へ出た。

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