第2話 再会、己を動かす
私はその大きな本部2階廊下を歩いている。私の相棒に会いに行くためだ。あの笠良木と名乗る男から教えてもらった場所へと向かう。誰とも会わない。なぜだろう。いやでかいからだ。私はその部屋へとたどり着いた。私はたたく。
「新しいものとして呼ばれた朱雀凪です。対面のために来ました。」
「さっき電話であのクソから聞いた。よろしく頼むな凪。部屋に入ってこい。」
「私は何をすれば、、、」
どうせ怒られるそう思い私は覚悟を決め恐る恐る尋ねた。
「ああ、そう。見回りをしなければいけないんだ。これが一応剣と銃ね。エスケープ適性検査の結果まだ来てないし罪の力が何かもわからないから。これで対処して。」
「わかりました。」
「自己紹介がまだだったね。僕の名は空崎黒狼。他人からは関わりたくないとよく言われる。」
「そうとは思えませんよ。」
私は咄嗟に言ってしまった
「お世辞はいいからさ。本音だったらうれしいけど。ああ、そうだ。君の罪の力が発覚した。多分〈悪夢錬成(イコールメアアルケ)〉自身の右手から発生する悪夢(メア)の力を自身の血と合わせることで物質化し〈悪夢ノ剣(メアブレード)〉を錬成するという力らしい。」
「な、なるほど?」
いまいちわからない。だけど今は理解するしかなかった。
「今から第五地区〈渋谷〉裂戒による廃墟群へと行く。支度をして。ああこれが正装だからね。早く着替えて。」
私は急かされて着替える。そしてまもなく現場へと向かった。
第五地区〈渋谷〉
「ここは2027年まで一般人立ち入り禁止として規制していたが8月頃に規制緩和されているがやはり人はほぼいないな」
「かつて東京にいた人たちは。」
「君は知らないのかい今の首都は第一都 新京旧八王子だ。あとは第二都 阪京旧大阪地域だ。第三都 岐阜だ。旧都民は新京か岐阜へといっている。安心なところから人間は危険なところへ行かない。そういう摂理もそのトリガーになっているかもしれない。」
「そんなところまで。」
私はなぜか知らなかった。いや忘れていたか取り除かれていたのかもしれない。
「あと。俺たちが対処するのは裂と呼ばれる裂戒とはちがい基本人型のものだ。契約者に比べれば弱いからね。アポカリプスがなくても倒せるし。」
裂を私は初めて見た。想像してたよりはずっとかわいいだけど動きが極めてキモイ。これに尽きた。
「裂はなぜ現れるの、、、」
「裂は裂戒の攻撃から経てできる裂跡から特殊反応により生まれるものであり特殊自然現象の一種てところだ。中には自意識を持つ者もおり裂には人型でないものもありそれを操作に扱う者もいる。まあ、そんな感じだな。」
「ははぁ、そんな感じなんですね。」
私は驚きを感じながらも納得をしたのだった。
「渋谷にいてもな。別の裂発生地区へ行くか。」
「了解です。」
第十七地区〈霞が関〉
その地面に空いた大きな穴があの事件の悲惨さを物語っていた。それほどこの街は復旧されていなかった。
「ここはまだ規制地区の一つである。爆心地の一つでもあるからな。規制緩和するためにここを復旧工事するならほかのところをするということでずっと後回しにされてきたんだ。確か復旧工事は再来年くらいの予定だ。」
ほかにも普及しなければならないそのことを確信した。
「それほどってことなんですね。」
「ああ。そうだ。」
何か不穏な感じがするけどこれは気のせいだ。私はそうしてごまかした。
「霞が関っていまはなにかあるんですか」
何もないそう思っていたのに。
「旧聖環連合軍現アウトレイジの本部組織が霞が関地下要塞にあるって聞いた。」
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「ああ、何かかつての最強傭兵の気配がするなあ。ウルフ。いや黒狼今日会いに行くのはやめにするよ。しかもなんか女の子の匂いもするしね。いい女ってこと願うよ。王座で待ってるよ。」
「無限の契約者 フェイル様。雇ったはずの能力者が消えています。今すぐ殺しに行きますか。」
「いや、いいよ。外には優秀なやつらがいるからね。絶対に殺してくれるさあいつらなら。」
「殺してもいいのですか?」
「いいさ。血の気の多い奴なんてこれっぽちもいらないし。リサイクルだな。」
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「じゃあ、その地下要塞に行きますか?」
「行くかよ。多分殺すべき奴が地上にいるから。」
私はその瞬間何かを感じた。
「感じるあの辺から。」
咄嗟に言ってしまう。何かを吐き出すかのように
「そうか。いってみるか」
「この辺に何かがある」
私は何かをそこで見つけた。
「キューブ、、、」
「拾うな」
黒狼はとっさに大声を出すのであった。その瞬間
黒狼の嫌な予感は的中した。
男が現れる、突然に
「どこかで会った、、、」
「勘がいいのかもな。ふっ。」
その男は手からキューブを生み出し潰したのだった。
「俺は第二系能力者~死の観測者(デッドオブサーバー)~燐だ。」
「キューブを介するのか。それが能力者か。お前は黒色。それに若干紫を足した感じなのか。」
「そこまでは正解。だけどなオレは潰すことそしてそれを追跡させること。キューブをそのままするか潰した際の空気で追跡するのさ。」
「攻撃はできないってことか。全く笑わせてくれるな。」
燐と名乗るそいつは不気味そうに微笑んだのだ。とても気味が悪い。段々と大きく笑っていく。大袈裟に。
「誰も攻撃できないなんて言ってないだろ。空崎黒狼!」
ブラッドメア 吉。 @yopiti
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