3話 なんであなたがここにいる?
白倉 円
俺は彼女を知っている
だって学園のみんなが彼女をお姉様なんて呼んでるからな。
俺は違うけど。
「あら、なんで恵ちゃんとルチアが一緒にいるのかしら
ルチア、下の階で待ってなさいといったでしょう」
「ごめんなさい、お姉ちゃん」
なんというかほほえましいやり取りだな。
「ごめんね、恵ちゃん」
・・・お気づきの方もいると思うが、この人は平気で他人の名前をちゃん付けで呼んでくるから距離感が掴みづらいんだよ
初対面で下の名前+ちゃん付けはさすがに苦笑いだったが、今はもう慣れた。
あぁ、後さすがに他人の前ではこんなにほわほわせずちゃんと苗字なのだが
「べつに俺が誰かと一緒にいてもいいだろ、
それよりもなんでお前がここにいるんだ?」
「それはアクアちゃんに呼ばれたからよ」
「そうだ、彼女には君がもし私の眼鏡に叶ったときに、
君のママになってもらうためだ。
今日は顔合わせといったところだがな」
「お姉ちゃん、このお兄さんのママになるの?
どういうことー」
話が分かってない人がいるな、しょうがないことだけれども。
「待ってください、手紙には僕が呼ばれた理由が書かれていたのですが、
試験なんて聞いていませんよ」
「しかしだな、私は君のデビューは賛成なんだが、うちに所属しているメンバーが
試験をどうしてもと言うのでな」
はぁ、なるほどね分かり切っていたことだけど
こればっかりは仕方ないか
「わかりました、その試験うけます。
何をすればいいんですか」
「ペーパーテスト、活舌、歌、ゲーム、トーク、大喜利、突っ込み、リアクション
マロエスト検定2級、etc...」
おおいな!!!
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「あぁ」
ほんとに俺は今日何をしに来たんだろう。
ここ最近で一番疲れたといっても過言ではない。
なんだよマロエスト検定2級って。
はぁぁぁぁぁぁぁ、きも
「お疲れ様、徳永君。
無事合格だ、おめでとう」
不破はそういって手を差し伸べる
「ありがとうございます社長」
「お兄さん頑張ったねー」
ああなんだかルチアちゃんが癒しになってきた
「早速live2Dモデルと設定を決めたいが…
今日は家に帰ってゆっくり休むといい」
「そうします、では」
「またねーお兄さんー」
「また会いましょう恵ちゃん」
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読んでくださりありがとうございます
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それではまた会いましょう
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