第4話

「瀧川なにやってんの?また先生に頼まれごと?」


クスッと笑いながら、


「お人好し。」


持ってたタオルで汗を拭きながら私の目の前の席に腰を降ろす相坂くん。


真帆には内緒にしてたけど。


ほんとは最近ちょっぴり進展しつつある。


挨拶しかしなかったただのクラスメイトから、ちょっと会話ができるクラスメイトに。



「…お人好しって…」


「だってそうじゃん。しょっちゅう押し付けられてるでしょ。」


「別にこーゆーの嫌いじゃないもん。」


そう言って口を尖らすと、相坂くんはまたんふふって笑って頬杖を付いた。


「どっちかってーと体育会系じゃないもんなー瀧川は。うちで勉強ばっかやってんだろ。」


「…やってないよ、別に…。相坂くんよりはやってると思うけど。」


「なに?失礼だな!」


そう言うとわしゃわしゃっと私の前髪を撫でた。


ひゃあ!


思わず口から心臓が飛び出そうになる。

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ツンデレ彼氏と甘々彼氏 おまめ @wakahono525428

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