第3話
放課後。
1人残って先生に頼まれた委員会の名簿作りをしていると、いきなりガラッと教室のドアが開いた。
「あれっ、」
振り仰ぐと汗だくになった相坂くんがこちらを見て言った。
「一哉来なかった?」
一哉というのは相坂くんの友達で、宮田一哉くん。
いつも一緒に帰ってるのをよく見かける。
相坂くんとは割と真逆で、クールな男の子。身長も高い相坂くんとこれまた真逆でどちらかといえば小さい。163センチの私とそんなに変わらないくらい。
だけど不思議とモテる。顔付きが少し色っぽい?から??
相坂くんと並ぶと彼がボケで、宮田くんはツッコミ、みたいな??
「……見てない、けど、」
「あれー、おかしいなー!先に行ってるって言ってたのに。」
彼の顎から汗が滴り落ちる。
少し濡れたくせ毛が妙に色っぽくてドキドキしてしまう。
帰宅部の私とは帰る時間がいつも違うけど、こんなふうに先生に頼まれごとをされるのは嫌いじゃない。
こうやって相坂くんに会えるから。
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