三題噺②連想力とつなげる力

 今回は再び三題噺についてです。前にも書いたって? 実はあれから何回か三題噺企画に参加して気付きがあったので、そのお話です。


 ある自主企画のお題は「テープ」、「ロープ」、「ホープ」でした。みなさんはこれらの単語から何を連想されますか?

 シンキングタイムスタート!

 チクタクチクタク。








 さて、タイムアップです。

 私が思い浮かべた単語を列挙します。「テープ」からは、セロ、ビデオカットにスラー、いわゆるホッチキスです。


 「ロープ」からはスウェイ。


 「ホープ」が難しく期待のホープだ、とか希望にホープとルビを振るのもありでしょう。もしくは競馬のレースの一つフルステークスにするとか。


 三題噺の良い点は二つあると思います。別の回でも触れたかもしれませんが、連想力。一つの単語をとっても前後に文字を加えただけで違う意味になります。


 もう一つは「つなげる力」です。列挙した単語って、それだけでは三題噺にできません。従って、単語に付随する動作を考えるのです。


 テープからは何かと何かをとめる、ビデオテープからは録画する。テープカットといえばお祝い事。


 スロープやロープウェイからは登るという動作。


 付随する動作まで考えることで、三つのお題をつなげやすくなります。


 三題噺でこれらを行うことで、普段、小説を書くときにも応用が可能です。小説で良い文章を思いついたけど、次の文章とどうつなげるか。単語ではなく、動作や比喩などと一緒にすることで、綺麗につながることもあるのではないでしょうか。


 三題噺で執筆力をあげて、小説に厚みがでるといいですね。


 今回はこの辺で。

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