第5話 十八冊も売れた。

 ファンの物書きさんから自作を買ってもらえるのも文学フリマの醍醐味。中にはネットを知らずに文学フリマの会場内にある見本市場で拙作を読んで買ってくれたお客さんもいた。そのお客さんが買ってくれたのは『星神楽』。一冊売れたら御の字だと思っていた『星神楽』が何と三冊も売れた。

 全く見ず知らずの人が一五〇〇円もする拙作『星神楽』を大人買いしてくれたときは本当に驚いた。そもそも、自作をまだまだ無名なのに買ってくれる人がいることに驚いた。初めて売れたときは心の底から嬉しかった。Xを見て買ってくれた人も多数おり、ネット上の拡散力に驚いた。チラシも一〇〇枚刷ったが二〇枚を残し、八〇枚は渡せた。和気あいあいと過ごす会場内で日々お客さんを待って買ってくれたときの喜び。初参加だったので五冊売れれば御の字だと思っていたがまさかの十八冊売れて感激。



・下読み小説(三冊)

・海螢(一冊)

・秋日影少女(三冊)

・星神楽(三冊)

・曼珠沙華三日月抱いたナイフだけ僕は僕を壊してしまった(八冊)



 初参加で十八冊も売れて大満足だった。もちろん、人によっては少ないと感じる人もいるだろうがそもそも私は全くもっての無名だし、知名度もない。それなのに買ってくれた人がいたことに感謝してもし尽せない。

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