マガツキの災禍

第18話 脱出

　部屋から出ようとするミレイ達。

　彼等は様々な方法を試した。

　しかし。

　それは難しかった。

　扉は物理ではあけられない。

　部屋の中に、隔壁を操作するボタンは見つけられない。

　兵器から噴き出す煙をとめる方法も見つからない。

　体制を低くするくらいしかできない。

　万事休すかと思ったその時。

　逃げ出す、正真正銘のネズミを見つけて、そのネズミに鍵を括り付けた。

　もしかしたら、という思いがあった。

　やがて、扉が開く。　

　部屋の前で待機していたハルトマンが鍵を使って、隔壁を明ける事ができたのだった。

　ミレイ達はそのままその部屋を脱出した。

　その後、ミレイ達は自身の安全を確保するために、ハルトマンのつてを利用。

　隊商を使ってノトと共に、国を出る事にした。

「はぁ、帝国でお尋ね者になっちゃったわね」

「殺し屋とかおくられてこないよな？」

「さあ、どうかしらね。あれだけ闇の部分を見ちゃったら、それもありえるかも」

「はあ、ループするのは今回でもうこりごりなんだがな」