第6話 友人の声



 新たなループが始まった。


 全開となったループ。その最後にミレイが聞いた声は友人の声だった。


 だから、ミレイは友人の元を訪ねた。


「お前に聞きたい事があるんだ。何か怪しい事に関わっているんじゃないか?」

「何のことだ? それ、何かの設定?」


 しかし、友人は特に怪しいそぶりを見せない。


 いつものようにおっちょこちょいで、物をなくしては困っているようだった。


「知らないならいい」


 なら、どうして前回のループで友人の声が聞こえたのか、それは幻聴だったのか。


 ミレイには分からなかった。


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