第6話 雄一の危機

サリアは各派に分裂した「龍の一族」の現状を聞いて、喜んだ。


狙いは、気の触れた雄一である。

確か以前「暁の騎士 智子」の旦那であり、確か一人子供がいると聞いている。

確か女の子だと……。

「涼子、確か涼子」というはず……。

思い出した。

笑いながら智子が話していたことを。



それにしても、高天原から来た「天津神」、土着の神である、「国津神」、遺恨は根が深い……。

未だに「天皇陛下」は出雲大社に入ることはできない!

「祖神」である「天照大神」は伊勢神宮に祀られているからだ!


さらに、出雲大社では「大国主命」の像の周りは「天津神」の像が置かれ、監視しているように置いてある。

「大国主命」が怖いのだ。



「よし、カマール、明日出陣するぞ!」


「ウンッ、サリア、分かったよ!」


「明朝、午前6時に甲板で」


「大丈夫、午前5時30分になったら携帯に連絡するから」


「了解しました。サリア!」


そして、明朝6時に甲板に集まった。


両肩には二門のバズーカ砲を担いでいる。

カマールには、脳に一種の「発達障害」がある。

その壁を超えた「愛」というものがあるはず。


「サリアもカマールも良くわかっているはずである!」


「そういうこと、全部含んで、カマールが好きなのだ」


「『大戦士長』雄一には、私が当たる」


「ホワイト・ジャイアントには、カマール!お前が行け」


「何か、女性を連れていると聞いている」


サリアは「直感」で「雄一と智子の子供である涼子」だと気がついた。

いざとなれば、その「娘」を人質にとるのだ。

戦に置いて綺麗も汚いもない。


サリアとカマールは、自分を清めるため。

クロスを切った。

額から胸、左肩、右肩。

そして、武運を祈った。

小舟に乗り込む、

すぐに岸に到着する。


「さぁ、やるぞー、カマール」


まずは、雄一、ホワイト・ジャイアント、涼子を見つけ出すのだ!思いのほかすぐに見つかった。

同じ海岸を歩いていたのだ。


「カマール、ダブルバズーカ、だ!」


両肩のバズーカ砲を真上にかまえる。

空めがけてバズーカ砲を打った。

一気にカマールの「フォース」念力で弾の“軌道”を変える。


雄一も気がつきあわてて結界もはった。

その雄一の張った結界も歪み上がる威力だ。

動揺した雄一たち。

第二弾、が飛んで来た。

堪らえ切れるか……。

雄一はもう青息吐息となっている。

なんとか堪える。


(なんて、威力なのだ!この威力、並のフォースの戦士たちとは物が違う)


雄一は始めてカマールを認識した。


そこを「紅の騎士サリア」が突っ込んできた!


もう、防戦一方となって、しまった。



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燃えよシルバージャックナイフ続編! 紅の騎士サリア ヒラリオン @yama4822

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