幕間

「お前は家のために、全て頑張らなければいけないんだ」


そうだ


「100点、学年一位か。当然だな」


完全に完璧が当たり前、そう教えられた


「この後は1時間____のお稽古、その後は30分間の沐浴の後、高砂家子爵高砂雄一様とのご会食です」


分単位のスケジュール、希望など、入る余地もない


「流石______家の子だ、全てが完璧でいる」

他人からの羨望、でもやらねばならないこと。それは当たり前の事なのだ



「お前は私の引いた線路の上を歩けばいい」


そう、____であって_____では無いんだ


「お前の将来は私を継ぐ__________だ」










「全て1番であること、当たり前のことだ、何を褒める必要がある」













がたっ、とはね起きる

また、夢を見た

いや、記憶なのか



「家」に縛られていた、あの頃を

「自分」というものを殺し続けた、あの頃を

「他人」として自分を演じた、あの頃を


だから……










レールを、脱線したんだ

「家」から逃げ出して

「自分」を生かすために

「自分」として自分を演じるために

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