第5話 キャンプ用具を揃えよう 【寝具編】
「さて、そうしたら次は寝具ですね」
「寝具ですか…必要ですかな?」
「夏場と言っても風邪ひきますよ。
特に行こうとしている所は水場に近いので気温は下がりますし」
「確かにそうですよね。風邪を引いたらお店に迷惑掛かっちゃうから一応ありか」
そう言えば、向こうはこっちよりも高地だったな。
林道にはいれば涼しくなることを知っていたはずなのに忘れてた。
「でも、シュラフである必要はないかもしれませんね。
それこそ、キャンプマットにタオルケットでもいいかもしれません」
「おお、タオルケットでもいいんだ」
「はい。でも、キャンプマットはあった方がいいと思います。
これがないと凸凹なところに寝ることになりますし、断熱効果があって底冷えを防止してくれるので」
じゃあ、キャンプマットは必須かな。
僕は、カノさんの案内で別のコーナーへ向かう。
「そういえば、僕に付きっ切りで大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ。一応、他にも従業員がいるので」
「それならよかった。じゃあ、あと少しお願いしようかな」
「はい、任せてください」
次のコーナーは、キャンプマットのコーナーだった。
なんかでかいな。
マットって言ってたし。
「あ、バイクにはちょっと大きいかもしれませんね。
でも、このウレタンマットが大きいだけで、エアマットと銀マットはコンパクトに折り畳むことが出来るのでお勧めです」
「エアマットと銀マットですか」
「はい、エアマットは空気を入れることでマットとして使えるもの。
銀マットは、ホームセンターでも買える安い物で薄いので…ここは、お試しと言うのであれば銀マットでもいいと思いますよ」
「なるほど、次回はエアマットにしてみて今回は銀マットを持っていこうかな」
「はい、それでいいと思います」
結局、今回は買う物はなかったが大体の相場と何を用意したらいいかはわかった気がする。
とりあえず、テントとキャンプマットは必須だな。
「ありがとうございました。
いっぱい教えてもらって」
「いえいえ、お役に立てたのなら嬉しいです」
「もう、大助かりですよ。また、来ますね」
「はい、お待ちしてます…あの良かったら相談とか乗るので連絡先交換しませんか」
カノさんは、頬を朱に染めながら僕にスマホの画面を差し出してきた。
そこには、LINEのQRコードが表示されている。
僕は、自分のスマホで読み取ることにした。
「あ、そういえば自己紹介もしないままでした。
僕は、眞道 宗一朗と言います」
「あ!私もすっかり忘れてました。
私は、神野
「よろしく、神野さん」
「はい、眞道さん」
僕は、そのあと神野さん挨拶をしてアウトドアショップを後にした。
これが、僕 眞道 宗一朗と神野 彩夏さんの出会いだった。
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やっとしっかりヒロインの名前が出てきました。
序章は、彩夏の勤めるアウトドアショップに足繁く通っていく宗一朗の図式になります。
たまに、LINE会話もあるかもしれません。
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