第3話

市民芸術祭への参加し、娘の友の他に展示物の中に昔の知り合いの絵を見つけほぐれた雰囲気の中初めて会った女性と話し始めていた。私は昔絵の仲間だった人と同じ名前があったと言うと、ちょうどそこにいる方ですよと教えてもらった。受付の男性と熱心に話しているので合間を見て声をかけたいと思った。しかしそこは2人の娘があっちからこっちら私を別々に呼ぶのでどうにも挨拶すら出来ない。まあここはお互いに地元であろうしまた会えるだろう。諦めかけた時にやっと会話が出来た。子供を追いかけ回した夕時の高いテンションで。私のほうが勢いが良すぎたと相手の反応が丁寧なのを見て感じとる。少しずつ思い出して頂きほんの2、3分喋ったのだと思う。彼女の作品が娘の学校へ寄贈されていたことを伝えた。たくさん描いている方だからなんとなくの記憶の様に見えた。

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