第6話・釣りを楽しむ
森での戦闘だが、少し難しい。
敵が強いことと数が多い為、逃げる回数は多く、死に戻りをした。
「それでも木はいくつか取れた」
「あと数回繰り返しですね」
とはいえ、あと一回死に戻るとペナルティが発生する。気を付けなければいけない。若葉さんは一突き兎の肉の調理、私はツタなどを使い、道具を作る。
まずはスコップ。木材を大鍋に入れて魔力を注ぐ。
出来上がったスコップは『木製スコップ』として使え、土を掘ることができる。
次に『木製クワ』を作り、これで畑を耕せる。残りはツタを使い、ロープを作る。これで柵を作り、畑を守るつもりだ。
後は罠だな。簡単な木だけで作る罠を作ると、『簡易木製罠』というのができた。これを外に設置しておく。
ジャガイモを少し手元に残して、農業ギルドに出荷。お金は次の種に変えて、育てることにした。
フィールドに行き、スコップを使う。
ヒールベリー、マジックベリー、薬草に使うと、苗が手に入る。これを畑に植えられたため、新しい収入源になりそうだ。
余った木材で釣り竿を作る。ここは海の傍にあるから、釣りスポットはあるからな。若葉さんの分も作り、二人して釣りに出かけた。
若葉さんは刺繍がリアルでも得意なため、かなり良い収入になりそうだ。私もジャガイモを売っていこう。
釣りは雑貨屋で売っていた釣り餌を使い、何度かやってみた。
しばらく失敗をして【釣りスキル】を習得して、やっと釣れた。釣れたのはニジイロマスとピンクサーモン。シャケはピンク色していて驚いた。
釣りの成果をスクショして、今日は終えた。今度は海側で釣ってみよう。
今度は果物が欲しい。若葉さんが酵母を作ってみたいそうだ。リアルだと色々大変だが、ゲームだとできそうだと言っている。
なら私は果物を育て、酒を造ってみたい。それと家畜だな。
そう思うとこのゲームも楽しい。家畜の育て方を知るため、牧場のクエストをするときに聞こうと思う。
ログアウトして楽しみにとっておいた。
◇◆◇◆◇
ゲームからのお知らせで、春のイベントが始まるようだ。イベントには報酬があり、色々アイテムをくれるようだから、スキルとか上げておこう。
ジャガイモは守られていた。柵の周りに一突き兎がいるため、若葉さんと戦う。罠には一匹かかっていて、肉と毛皮と角が普段より手に入る。
ジャガイモを少し残して、納品する。農業ギルドのランクが上がり、次の物が手に入った。
オレンジニンジン、紫玉ねぎ、青唐辛子、玉ニンニク。買い込むと共に畑を増やしておく。
畑を耕し終えたら、教会で調合のバイトだ。それなりに作り、キャラクターレベルが5になった。
「5レベルなら、パーティ組めば森は進めるよ」
「ほう、それはありがたい」
とはいえ他人と組む気は無い。私達はエンジョイ勢というところだから、ゆっくりやろう。
畑に戻ると一突き兎が罠にかかり、何匹か追っ払う。
若葉さんが戻ってくる。なんでもパン屋の親父からクエストで、手軽に食べられるものが欲しいそうだ。
私はもうすぐ玉ねぎなどできることを伝え、明日料理にすることにした。
私達はパーティを組み、森の方で採取を始めた。
奥には行けないが、手前ならなんとかなりそうだ。木材を手に入れ、今度は鉱山に行こうと話す。
その後は釣り。今度は海の方で釣ってみた。
イワイワシ、ビーチニシンが釣れる中、大物でデッカレイが釣れた。お金にしようと思う。
川と交互に釣ろうということになり、今後は魚をメインに獲ることに。
最後に牛乳配達をして、家畜を育てる方法を聞いてみた。
「家畜を飼うことになると、鍛冶ギルドでランクを上げておいた方が良いよ。作ってくれる施設が変わったり、増えたりするから」
「そうですか。初期だとどのような施設が買えますか?」
「初期だとお金がかかるよ。鶏、羊、牛が飼えるね」
「なるほど」
「牛や羊を飼うなら、ミルクを卸してほしいな。ウチも卸しているけど、基本はチーズ加工とヨーグルトでやってるから。もしも施設が手に入ったら、動物はウチで買い取りとかするよ」
「分かりました、ありがとうございます」
「特殊なモンスターなら、従魔ギルドが担当してるよ」
「モンスターですか?」
「ウチもレインボーシープを飼ってるから、従魔使いでもあるんだよ。毛は卸してないけど、ミルクとチーズは絶品さ」
「覚えておきます」
こうして私達は納屋に帰る。ふむ、孫が始めたとき、テイマーをやりたいと言っていたから取ったスキルだが、役に立ちそうだ。
とりあえず今回は魚のバター焼きとジャガバターをスクショして、明日に備えた。
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