どっちだ.......

とある日の放課後のこと。

 用事があって本校舎の廊下を歩いていたところに声をかけられ、クラエルは振り返った。

 声をかけてきたのは、上質でいかにも高級そうなドレスに身を包んだ中年女性。

 白髪交じりの髪を丁寧に整えており、右眼にモノクルを付けた見るからに神経質そうな人物である。

「……ああ、ミセス・ヴェレーノ。ごきげんよう」


 その男の名前はミセス・ヴェレーノ

性別どっちなんだ気になって朝も眠れない....

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