第4話
2016年4月13日
「バカ! バカ! おめえ、病気だか何だか知んねえが、このままだと食えなくなっぞ!」
父がキッチンで怒鳴った。
「おめえが、解るか解らねえか、知らねえが……。今の仕事。おっ母キツクて体壊しそうなんだってよ。だから、俺仕事辞めろって言ったんだ。俺が働ければいいんだが。解るか?おめえ、今まで普通に食っているが、このままだと食えなくなっぞ!!」
父は私の心の病のことを、一切理解できていないのです。
それどころか、私の頭が本格的にイカれていると思っているのです。
「おめえ、何で食っていくんだ。この先」
「小説……」
「おめえの小説なんて、みんなぶん投げているんだぞ! おめえ乞食になれ!」
4月15日
父はより一層、おどろおどろしく変わったりました。
年金の大半を家に支払えと言いだしました。
母は何も知らずに、首を傾げていたました。何故なら後で貯金で250万の新車を買っていたのです。
父の強い要望が通ってしまいました。
「18万4千円も貰っているのか!?」
父が驚いた。
「うん」
私は子供っぽく頷き、年金の大半を家に支払うことになった。
「タバコを止めるよ」
私が言うと、
「俺みてえに死にそうにならないと、止めれないよな」
父が急に優しくなった。
「私、おかしくなるわ。また、1000円貸して、1000円貸してっていうんでしょ。どうせタバコやめられないから」
母は私がいつも年金をもらう前に、所持金が足りないと幾らか借りていたので、ですが、母には年金から毎回4万程渡していました。
「別の病気になりそう……」
「カウンセリング受けたら? 5000円で受けられるところあるよ」
私は母に普通の声音で言いました。
こんな状況や心理状態では、禁煙は無理そうだと私は判断していました。
飴とハンマー
父は自分に懐いてくれるように散々甘やかし、優しくしては、何か不都合や気に入らないことが起きると、人格ごと心を目に見えないハンマーで粉々に粉砕すします。
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