第一章
目標達成のために仲間を確保する!腐注意!!!!
【腐⚠】
目標「寿命まで生きる!!」を達成するには人間三大欲求を満たす必要がある。
1、食欲。
食欲はそこらへんの店や家を漁ろう。もし、それで食料がなかったら…魚を釣ろう。申し訳ないが船のドアを壊して釣り竿を手に入れよう。そしたら魚がガッポガポだぜウヘヘ…
2、睡眠欲。
睡眠欲は前の家があるが…とても人が住めるようなところじゃない。なんせ焼かれたからな。知らない人に。いわゆる放火だ。無事に犯人は警察署に行ったが、その後は不明だ。
3、性欲
問題は性欲だ。俺も普通の20代男性。性欲だってある。
…適当にそこらへんで発散しとくか…人居ないし。
ひとまず三大欲求は無事だ。世界が崩壊したわけじゃない。ただ人類が居なくなっただけなんだから。
そして今思いついたのだが、さっき「警察署」という言葉を言ったが、もしかしたら誰か囚われているのではないか?と思った。
牢獄の中からは脱獄できないからな。人類が居なくなってまだそんなに日は浅くない。もしかしたら誰か飢えに困っているかもしれない。
できれば同族と会いたいが、他種族でもいい。ひとまず話す相手を確保しよう。そうしないとこの話が俺の考えていることだけで終わっちまう!(メタい)
そうと決まったら出発進行だ!!
…女の子だといいなぁ…グヘヘ…。
警察署に来た。
有能バッグの中にはしっかり檻を壊せる道具が入っている。
満を持して警察署の中に入った…が、
「貴様何者だ!!」
警察署に一歩足を踏み入れただけで怒鳴られた。
声を聞いた限り男だ
まぁ、低くも高くもない、中性的な声だが。
ってか女の子が良かったな…。
姿を見るとどこからか持ってきたが知らないが、黒いレインコートを着て、フードを深く被っている。お陰で顔が見えない。
俺の目の前に居て、奥には大量の缶詰食料がある。
「あー…警察署に誰か居るかなーって思って来た者です。決して怪しいものじゃないのでご安心を。」
「決して怪しいものじゃない」って言うやつ、だいたい怪しいよな。
「もしや…お前『人』か?」
「あぁ。そうだ。ちなみにだがお前の名は?」
「…ミスリだ。」
少し声が小さくなった。
「して、お前は?」
俺もミスリさんも「お前」呼びだな〜ウケる
「俺はロンネだ。」
「いい名前だな。」
「どうも。ミスリさん、種族は?」
ひとまず魚人ではなさそうだな。そもそも魚人は長い間陸に上がるのは無理だから
な。
「さんはやめてくれ。」
「あぁ。すまん。」
嫌な思いをさせてしまったか…。
「エルフだ。」
唐突に言う。
えるふ。
エルフ…
「エルフ!?」
驚いた。ここ最近数が減ってきているから大分珍しい存在だ…。
「そんなに驚いた声を出さないでくれ。証拠にほら。」
少しだけ心を開いたのか、それとも不審者じゃないと思ったのか、さっとフードを頭の上からどけた。
美顔があった。
目はツリ目で瞳はルビーのような赤。髪の毛はサラサラでつやつやの金髪で右目を隠している。前髪は長いが、後ろ髪は短い。鼻は少し低いが、唇は薄い。
はっきりと言う。童顔だ。
髪の毛から覗く耳はたしかに二等辺三角形を横に伸ばした、エルフ特有のあの耳だった。
「そ、そんなに顔をまじまじと見るな。恥ずかしい。」
「え、あ。すまない。質問ばかりで申し訳ないが年齢は?」
「156歳だ。」
…いやめっちゃ年上やないか。
「…人間でいうと何歳くらいだ…?」
「うーむ…ざっと17歳くらいだな。」
…だから見た目が少年っぽいのか…。
その後、いろんなことを警察署内で話した。エルフの寿命は3000年だということ。これはあくまでも平均だから長生きする人は二倍の6000年生きるということ。
エルフ人口は減ったわけじゃなく、ずっと横ばいだと言うこと。ずっと隠れて過ごしているということ。
警察署にいる理由は俺と同じ考えだということ。決して捕まったわけじゃないということ。
話しているうちに少しだけ打ち解けた。
いつの間にか外が暗くなってしまった。
「もう大分暗いな。」
「兄さんは寝る場所とかある感じ?」
少し話していたらミスリの口調は変わっていた。心を開いてくれたのだろう。
しかも何故か俺のことを「兄さん」と呼ぶようになっていた。人間年齢ではたしかに俺より年下だが…実際に生きた年齢はミスリのほうが上だ。まぁ、呼び方なんてどうでもいい。「俺」と分かればそれでいい。
「いんや。特に無いな…。」
「じゃぁ…僕、憧れてることあるんだ…。」
「なんや〜お兄さんに言ってみぃ!」
時々俺のキャラがブレる。これに関してはこの世界を動かすナニモノかのせいだな。恨むぞ。(主:すんません。恨まないでください。まぁ、私の推しはミスリくんなんでまだダメージは少ないっすね。エルフ大好きぃ…エヘヘ)
くっそ頭の中でなにか聞こえた…しかも最低なこと言われたな…。俺じゃなくてミスリ推しってな…。
「僕な…」
「ふむふむ…」
聞いたあと、俺は絶望していた。
それぞれ備え付けのシャワーを浴び、ふかふかベッドのある部屋に行った。ここで寝れるとか最高じゃん!…とあることがなければ。
「じゃぁ…寝るか〜!」
「元気だな…俺はもう無理かもしれない…。」
「そーいえば兄さんは可愛い顔して一人称『俺』だよね?なんか意味あるの?」
「あー流れに沿ったらこうなっただけだよ。」
「ふーん…まぁいいや。」
いいんだ…。
「じゃぁ兄さん、寝よ!!」
きらきらとした目で俺見つめる。眩しい。
察しがいい人はお気づきかもしれないが、俺はミスリと「添い寝」するのだ。
もちろん向き合うのは恥ずかしいので、俺より身長が少し小さいミスリを俺が後ろからバックハグする形になる。
あ゛ーーーーー!!BLに興味ないのにーー!!なんでこうなるんだよぉぉ!作者てめぇ…!(主:BL摂取…フヘ)
きめぇ…。
結局やってしまった。満足そうにミスリはぐっすりと寝ている。俺は緊張して全然寝れない。
どうしてミスリは俺との添い寝を希望したのだろう…?
寝息を立てるミスリの顔を見ようとしてももちろん見えず、俺はミスリという可愛い生き物について一晩中考えることとなるであろう。
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