第2話 婚約者のお家へ
どうしてこうなった……
旅程を終えてハインフィード家に到着し、訪問の日時通りに領主邸へと辿り着くことが出来た。
そうして傍付きの使用人たちを引き連れて屋敷に案内されたのだが、玄関を入った所で腕を組んで立って居た婚約相手の妹に何故か僕は攻め立てられていた。
「はぁ……こんな使えなそうなのがお姉様の婚約者なんてありえないわ!
なんで国はこんなのを送りつけてくるのよ!!」
彼女は、ガチギレという言葉が一番しっくりくる感じの血走った目で見下している。
「エメリア、やめなさい!
私なんかの為に来てくださったグランデ様に失礼でしょうが!」
僕の婚約者であるリーエル・ハインフィード辺境伯が妹を必死に止めようと肩を掴んで揺さぶろうとするが、揺れるのは彼女のお肉だけ。
流石は十三歳でありながら墓守の仕事をしている子だ。
そんな戦いに出てる強者は僕と同程度の巨体が頑張っても揺さぶれないらしい。
「あはは、すみませんが皇帝陛下からのご指名ですので返品は不可となっております。
無駄飯ぐらいにはならない様にはしますのでそれで折り合いを付けて頂きたい」
「リ、リヒト様! 流石にここは一言お言いになられた方が……」
傍付きの専属メイド、ルンが困惑した顔で苦言を呈したがそれを手で制して止めた。
僕は四百キロ程度の肥満体だ。お互い様とはいえ醜い容姿の男である。
嫌な目を向けられることは覚悟してきたが、婚約者であるリーエル嬢を見るにただただ申し訳なさそうに妹君を止めている。
婚約者とは普通に話ができるならまだ想定よりマシな状況だ。
ある程度の能力を見せても対応が変わらなければ考えるが、それまでは亀裂は入れたくない。
そう思っていると、リーエル嬢が前に出て頭を下げた。
深く頭を下げようとしているのはわかるのだが、あんまり体が曲がってない。
僕らが頭を下げるとああ見えるのか。
そんな事を思いつつも良い子そうで良かったと安堵の息を吐く。
「あ、あの……私が至らないばかりにご足労頂くこととなったのに……申し訳ございません」
「いえいえ、嫌々来たわけではありませんし、お気になさらず。
私もこんなですからね。文句の一つも出るでしょう」
彼女の手を取って顔をあげさせ、片手を広げて自分の体を見せつつ目一杯スマイルを送る。
そう。目一杯やらないと伝わらないのだ。脂肪が邪魔で。
「あんた、そんな猫かぶりが通用すると思わないでよ。お姉様を傷つけたら殺してやるから」
うーん。そこまで言っちゃうのか。教育がなってないなぁ。
これは流石に言わないとダメだな。
「殺す、か……穏やかじゃないね。流石に訂正してくれるかな。
このままだとキミのその浅はかな言動が原因で大切な姉上が悲しむことになるよ?」
少し目を見開いてじっと見る。
巨漢の特権だ。黙ってこれをやるだけで結構迫力がある。
「な、なによ! お姉様を使って脅そうっての!?」
「エメリアーナ、そろそろ本当にやめなさいっ! なんでわかってくれないのっ!?」
リーエル嬢の瞳からぽろぽろと雫が落ちた。
それを見たエメリアーナ嬢がオロオロしながら「ご、ごめんなさい……」とリーエル嬢へと謝罪の言葉を発する。
「ほらぁ、悲しむことになったでしょ?」
「は、はぁ!?」
ふぅ、と手のひらを天に向けて横に開けば、再びエメリアーナ嬢がキレかけるが「早くグランデ様に謝罪なさい!」とお姉ちゃんに怒られて意気消沈した。
「わかったわよ。けど私、あんたを認めることだけはないから!」
ふん、と鼻を鳴らして踵を返し彼女は屋敷の奥へと消えていく。
わかったといいながら謝罪は無かったのだが……
その場から消える事が謝罪だったのだろうか?
はぁ、と溜息を吐いたリーエル嬢が立ち話も何ですから、と応接室へと案内してくれて対面テーブルの席に着き、使用人が茶や菓子を用意してくれた。
漸くまともな対応だ、とホッと一息ついて紅茶を啜る。
「あの、グランデ公爵家のご子息であるお方なら他に良い御縁もあったでしょうに。
何故このような話を受けてくださったのですか?」
迷惑な話だったでしょう、と言いたげに恐縮した様子を見せる彼女。
「貴方との結婚が悪くない話だと思ったからです。容姿も似通っていて同じ病気を抱えている。そんな貴方だからこそ共に在るのも怖くない。そう思えましたから」
怖いというのは彼女と寄り添う為の嘘だ。
大人と一緒に仕事をしてきた僕にとって、同学年の人間の嘲笑など不快なだけで怖くはない。
まあ、何をしでかすかわからない、という面での怖さはあるから完全に嘘でもないが。
そうした思惑を持ちかけた言葉は、案の定、彼女の心に刺さってくれたらしい。
目を見張ってこちらを見ていた。
「け、結婚……」と、何故かオロオロとしているリーエル嬢。
あれ……違う方向で刺さってる。
「あの、結婚のお約束が婚約ですよ?」
「わ、わかっていますが、わたくしとですか? エメリアーナとではなく?」
どうやら、妹を狙ってきたと思われている様だ。
だが、正直容姿が美しいとしてもあんな態度の子はごめんだ。
「はい。あなたとです。嘘はありません。誓約書でも書きましょうか?」
「えっ!? あ、はい……」
と、彼女は困惑しながらも、何故か使用人にも頼まず自分で紙とペンを持ってきた。
あ、本当に書くんですね……と思いながらも僕は精神誠意、言葉を連ねた。
「私、リヒト・グランデはリーエル様と、あ、あ、愛を築きたい!? と思っております?
貴方が私を望んで下さるならば、是非とも婚約し、後に結婚をさせて頂きたい……
その言葉に嘘偽りが無い事をグランデの名を以てここに誓う……」
何故か彼女は僕が書き進める度に復唱して読み連ねる度にオロオロした。
「ルン、僕の魔法印をここに」
「よ、よろしいのですか、旦那様の了承も無しに……」
皇帝陛下の御指名の婚約だ。構わない。と持って来させた魔法印を文面の後に押す。
「これで少しくらいは信用していただけましたか?」
「えっ!? 誓約してくださったのに少し、ですか?」
「ははは……僕らが受けてきた悪意はその程度のものではないでしょう?」
笑い話の様に明るく言葉を返したのだが、彼女は目を見開いて固まった。
そして再び涙を零す。
「そう、ですよね……社交から逃げていた私とは違い、グランデ様は……」
ホロホロと零れる涙をハンカチで拭いながら悲痛な顔を見せる彼女に驚き、問いかける。
「も、もしかして、僕の為に泣いてくださっています?」と。
「だ、だって……あの辛さを何度も重ねられているかと思うと……」
あの辛さとはどの辛さだろうか……
色々あり過ぎてわからないが、総合的に考えて返せばいいか。
「ええと、泣く程辛くはないですよ。精々少しイラっとするくらいです。
純粋に涙を流せる貴方の方がよっぽど傷ついていることでしょう。
エメリアーナ嬢があれほど怒気を発して貴方を守ろうとしたほどですしね」
スンスンと鼻を鳴らし「ありがとうございます……」と感激しているリーエル嬢。
優しくで真っ直ぐな人だと安心する反面、こんな純粋な人が領主をまともにやれるはずがないという不安が僕を襲う。
だが、ハインフィード家の仕事に踏み込むにはまだ早すぎる。
こちらに悪意は無くとも疑われてしまう。
今日は当たり障りない話で終わらそう。
そう思って徐に口を開く。
「そういえば、折角縁談だというのに定番をこなしていませんでしたね」
「定番、ですか……?」
と、視線を外してじっと固まる。
そんなに緊張しなくてもいいのに。そう思いつつも答えを告げる。
「ええと、ハインフィード辺境伯……ご趣味は」
彼女は少しポカンとした顔を見せた後クスクスと笑う。
「確かに定番ですが、それは会話に困った方が仕方なく使う言葉では……?」
「うっ。乗ってくれないんですか。純粋でお優しい方だと思ってたのに……」
会話に困った時……確かにそうかも、とちょっと恥ずかしいと思いつつも笑いながら「うっ、うぅっ」とわざとらしく泣き真似をする。
「ご、ごめんなさいっ!
えっと、趣味はですねぇ……読書、ですかね。最近はもうできていませんが」
先ほどとは違い、謝罪であっても声が弾んでいたのでこちらも安心して心が落ち着いた。
そんな彼女の顔を見ていると「グランデ様は?」と問い返しが来た。
「おっ、よくぞ聞いてくれました。実は私も読書です。
これでも十年書庫に籠った男ですからね」
「えっ、十年、ずっと書庫にですか?」
「そんなわけあるかーい! 偶にはお外にも出ますぅ!」
と、チャラけて返せば彼女はピタリと硬直した後、声を上げて笑ってくれた。
「うふふふ、そうではなくてですね、それほどに本がお好きなのかなぁと思いまして」
「まあ、嫌いではありませんねぇ。
日課になりすぎて好きかと尋ねられると習慣ですと答えたくはなりますが」
「あらぁ、素敵。私もそんな生活してみたいです」
ほう、その願い叶えてしんぜよう。
仕事なんて出来る人たちに回せばいいのだよ。今までより効率の良いシステム作ってお金を浮かせ、その分で雇えばいい。僕たちはチェックだけ。それだけでも領地は回るのだ。
まあ、チェックすらちゃんとできない人は運次第で詰むが。
まるで詐欺師の様な言葉を怪しく彼女に告げてみると「まあ、そうなんですか!?」と強く食いついたので真面目に答える。
「いや、うん。実際そう。
お手紙とか嘆願は目を通さないとだし不正の確認もしないとだけどねぇ。
領地同士の契約だって不具合が起きた時だけ話し合う形にすれば楽だし。
ただね、それはある程度慣れてからじゃないと落とし穴があった時避けられないから、怠け心を出すのはものを選んでだねぇ。
そもそも領主の仕事って町の運営なんだから、国に税を納めつつ町の人たちが恙無く暮らせればいいんだよ」
必要な物資を揃えられて魔物からも町が守れるなら、他家と繋がる必要すらない。
家の中のやり方なんて外との繋がり以上に自由にして良いんだ。
家格を守れて人道的なものならね。
そう伝えると彼女はふんふんと目を輝かせて聞いていた。
「ただ、落とし穴は一杯あるから舐めないで頼れる人に相談してね?」
「その……グランデ様を頼ってもよろしいのでしょうか?」
「それは勿論。って言いたい所だけど、その為にはここの勉強から必要だし、勉強するにはここの資料を見せて貰うことになっちゃうよ?」
そう問いかけると小首を傾げて「構いませんが?」と言うリーエル嬢。
いやいや、帳簿関連やらお家の秘事があるでしょうよ、と問うが見られて困る物はないと言い切る彼女。
うーん、やっぱり危ういなぁ。
「その、帳簿とかをしっかり読み込まれるとさ、何が足りてないから足元見て高く売れるとか、どれが余ってるから買い叩けるとか、わかっちゃうでしょ。普通は見せないのよ?」
そう。
主に悪事を暴くことが念頭に置かれるが、清廉潔白であろうとも見せるべきではないのだ。
内情を深く知られるという事は隙を見せるという事と同義とも言えるのだから。
「あっ……言われてみるとそう、ですわね。
ですが誓約してくれたグランデ様ならもううちの人みたいなものですよね?」
まぁ、確かに……
この誓約を破ればグランデ家の信用に関わる問題だ。
僕専用の魔法印もちゃんとした物。誓約を破れば攻撃材料として十分効力を持つ。
それ故に信用を築けるので貴族として武器になるだろう、とこちらに向かう時に初めて貰ったくらいに重要で、結婚時には絶対に返さなければいけない物だ。
誓約の他にも皇帝が認めた婚約であり、直筆の書面すらある。
受けると国に報告を入れた時点で貴族院へ婚約したという記載がなされるくらい確実なもの。
そしてグランデ公爵とハインフィード辺境伯爵家の当主である彼女自身も認めれば、もう誰が何を言っても覆らない。
「そうですね。僕たち婚約が成立したんですものね……」
「ええっ!? あっ、そう、ですね……」
そ、そこで驚かないでよ……僕も驚いちゃうから。
そう思いつつも、お土産を渡してない事に気が付いてルンに取ってきてもらう。
「あっ、婚約で思い出したんですけど、これうちからです。
当面お世話になるので役立てて頂ければと」
重い小箱がテーブルの上に置かれ、使用人により蓋が明けられる。
中には一杯の大金貨。三百枚ほど入っている。
「――――っ!? お、多すぎませんか!?」と、驚いて手がぷるぷるしている。
うん……確かに異常なくらい多い。
結納金ならまだしもただ当分僕を預かって貰う為だけのお金なのに。
「そだねぇ。僕たちが婚約するお祝いだって奮発してくれたみたい」
「えっと、どうすれば……
グランデ様のお部屋に最高級の調度品を揃えればいいのでしょうか?」
「いや、要らないよ。買ってもただの無駄使いになるからね?」と苦笑いで念を押すが、本気で使い道がわからなくて困っている様子。
「本当に、僕や僕の連れの生活に必要な分があればいいだけだから。これは自由に使えるお金だと思っていいよ。ドレスや宝石を買うもよし、家の蓄えにするもよしだ。
あっ、でも百枚程度は残しておいて。僕も何か必要になるかもだし」
その程度までは僕の我儘を聞いてくれればそれでいい。
そういう用途で渡されたお金だと告げるとホッとした様に頬が緩んでいる様を見せた。
「も、もしかして経営不振?」
「えっ!? は……はい……お恥ずかしながら。借り入れはありませんが、余裕は無く……」
僕らに家格の合う生活を送らせるだけで厳しい状態の様だな。
もしかしてエメリアーナ嬢がピリピリしてたのは金銭面もあるのか?
「その、僕ならいつでも相談には乗れるから。
何か困ってるような事があったら相談してね」
そう声を掛けると再び泣いてしまい、姉の様子を見に来たエメリアーナ嬢がそれを見て激怒し、誤解が解けるまで僕は三散々詰られた。解せぬ。
「ねぇ、エメリアーナ嬢。事情も聴かずに当たり散らすのやめてくれないかな?」
「はぁ? 泣かせるなって言ったのに泣かせたあんたが悪いんでしょ!?」
「そこにうれし涙も入るんかーい!!」
と、あからさまな物言いの突っ込みを入れるとリーエル嬢がクスクスと笑う。
返事が無い、とエメリアーナ嬢に視線を戻せば彼女は顔を背け密かに肩を震わせていた。
娯楽の少ないこの町では笑いの沸点が低い人が多いのかもしれない。
「な、なによ! その程度で許されたとでも思ってるの!?」
「ちょっと!? 笑い過ぎて現実忘れてない? 僕、悪い事してないからね!?」
……僕が言い返す様になったからか、リーエル嬢が仲裁してくれない。
何やら嬉しそうに僕たちを眺めている。
「あっ、もうこんな時間! お仕事しなくっちゃ!」とリーエル嬢が外の日が落ちてきたことに驚いて声を上げた。
「……偉そうに講釈垂れたあんたも勿論手伝うんでしょうね?」
「手伝える内容の仕事ならやるけど、少なくともこの領地の勉強しないと大半は無理だよ。
うちの仕事なら手伝えるけど、家が違えば常識も違うからね」
「そ、そう……じゃあ早く覚えて!」と、ドスドスと足音を鳴らして部屋を出ていくエメリアーナ嬢。
「マーサ、グランデ様のお世話をお願いね?」
「畏まりました。リーエルお嬢様」
使用人に申し付けると足早に出ていくリーエル嬢。
そんな彼女の動きに違和感を感じて使用人に尋ねた。
「ああ、彼女に伝えたい事がまだありました。執務室に案内して頂けますか?」
「はい、畏まりました」
ふむ。特に遠ざける様子は無いな。
「その、お嬢様と呼んでいるのは彼女の希望で?」
「はい。リーエルお嬢様にとって御当主は先代様で御座いますから。良くない事とは伝えておりますがまだ変えないで欲しいと」
「良くないという意識はあるんですね。安心しました。
どうにも彼女は当主をするには純粋過ぎる。
それが彼女の魅力でもあるのでしょうが、周りが支えてあげなくては危うく見えます」
「では……どうか、お嬢様をお助けください。わたくしめにはその力が御座いませんので」
長い事務めていそうな感じだけど、力が無いとはどういうことだ?
当主付きのメイドなら屋敷を纏める立場にある。家内であれば指示を出せる筈。
とはいえ今日来たばかりの僕が根掘り葉掘り聞くものでもないな。
まあ、話した感じ彼女は敵ではなさそうだから今はいいか。
そうして案内された先では、リーエル嬢が一人で仕事していた。
執務机も一つだ。基本的に上位貴族の屋敷では二つ以上並べてあるもの。
普通はそうして家令や執事に仕事を割り振るのだ。
もしかしたら私室としても使う執務室と分けているのだろうか。
そう思ってリーエル嬢に尋ねてみると、驚くべき話を聞かされた。
どうやら、家令がリーエル嬢に仕事を割り振っているらしい。
彼女からそうしろという指示を出した訳でもないと言う。
おいおい。何時まで教育係でいるつもりなんだ、ここの家令は……
と、幾つかの書類を見せて貰うが、教えが必要などころか人に教えられるレベルの丁寧さだった。
丁寧で綺麗な字。言い回しや、要点のまとめ方もわかり易く親切。
内容の方も普通に問題が無いと思われる。
父上が褒めていたわけだと感心して書類を返しながらも思考を回す。
家令が当主を顎で使うというのは家に対する反逆行為に他ならない。
そもそも仕事の割り振り方を教育係の時に彼女に教えなければいけなかったのだ。
これは流石に捨て置けない。
そう思ってリーエル嬢付きのメイドに呟く様に問う。
「なるほど。あれから助けてあげてほしい、と」
彼女は何も言わず、深く頭を下げるだけだった。
言質を取らせないのはいいね。うん。彼女は真面そうだ。
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